2-1 先発隊の準備

司教様は中学校・高等学校を望んでいました。

しかもすぐに望んでいました。

 

 

シスター ノヴェッロは学校を考えていましたが、折りを見て始めることを考えていました。まずは、学校に適した姉妹たちのグループを準備する必要がありました。新しい国で よく考えずに、行動すべきではないこと、ことに現代においては慎重に考える必要がありました。

 

さしあたり、第一のグループが道を開き、続いて他の姉妹たちが加わることにするのです。

 

 

もう一つ、シスター ノヴェッロにとっての問題は、
   誰を派遣するのか。
   何人の姉妹たちを?

 


それより、主は誰が行くのをお望みなのか? シスター ノヴェッロは祈りました。皆に祈りを頼みました。そして神の摂理を待っていました。

 

 

その間、香港とマカオの全共同体では新しい国での修道院開設に必要な物の準備が始まり、そのことに全力を尽くしていました。ある共同体は聖堂や香部屋に必要な物を準備する任務を託され、ある共同体は衣類収納室を考えました。

 

最初に診療所の準備が必要と考えられ、医薬品を多く準備する姉妹がいました。

 

 

いまだ、誰が日本に行くのか分かりませんでした。
シスター フラングエッリはこれらすべてを準備するためのリーダーでした。しかし、彼女自身が創立のために行くように指名されたのを知ると、それまでの任務を他の姉妹たちに任せて、こう言ったのです。「私はもう準備するためではなく、これから私に与えられることを受け入れる心の準備をしなければなりません」

 

▶︎次へ