1月
ああ、永遠の愛よ、
わたしの口と心を燃え立たせてください
いつもあなたをたたえるように。
カノッサ修道女会の精紳
1日 あなた方にとって、この一年がより豊かな祝福に満ちた幸せな年でありますように。神があなた方をご自分のみ心のままにしてくださいますように。これは私が何よりも望んでいることです。
2日 ああ、イエス・キリストの御名がいまだ知られていない地の果てにまで行くことができれば!
(マドレチェチリア・ベットニの証言1870)
3日 神のみ、神のみ、ただ神と私の愛する聖母マリア、これこそ愛徳の娘修道会に必要な目標です。
4日 愛徳の娘は、ただ神と私たちの偉大な御母以外の何ものをも頼りにしないよう招かれています。
5日 聖マリアを通して、主が私たちのためにしてくださることと、主の憐れみはこんなにも深く、多いので、主と聖マリアにお仕えするために、身を粉にしたとしても、私たちがしていることと比較すれば、何もしていないことになるでしょう。
6日 修道会の精紳は、すべてのあらゆるものから自由になることです。そして神への奉仕のために、もっともな所へでも出かけて行く心構えを持つことです。
7日 私の設立の精紳は、ただ愛のみにそのをおきます。もっとはっきり言えば、柔和と愛以外の精神を望みません。
8日 主のために働くのに、困難にぶつかればぶつかるほど勇気を倍加すること、これが愛徳の娘に必要な精神です。
9日 愛徳の娘の心の中には、神以外の何ものもないようにしてください。ああ、姉妹の皆さん、もしそのようになるなら、どんなに素晴らしいことでしょう。その時こそ、多くの善行をすることができます!
神への愛
10日 私の愛する娘よ、できるだけ神の御前から離れず、すべて神を喜ばせるように努めなさい。
11日 ああ、私の聖人たち、おとめマリアよ、あなた方は偉大で美しい。しかし、私のうちに「神様!」という思いが浮かぶだけで私は神に身を投げかけ、美と聖性の泉の中に自分を見出し、心は静まり、私は「満足!」です。
12日 特に大切なこととして、神の熱愛者アウグスチノと共に皆さんに申しあげるのは、神をより多く愛するようにということです。
愛する人は疲れを感ぜず、愛の重みを知らないだけでなく、皆さんが精神、思い、心を尽くして神を愛するように努めるなら、主のくびきは快く軽いものになるでしょう。(指導書の結びより)
13日 念祷とは、霊魂を何らかの方法で主に近づけ、主を知ることを体得しながら、ますます神への愛を燃え立たせる訓練です。
14日 祈りと主との一致に心がけてください。主を喜ばせるように努めるなら、主はあなた方の手にある愛の奉仕活動の上にゆたかな憐れみを蒔いて、あなた方を満たしてくださるでしょう。
15日 どうか、第一の目的はいつも神であるようにお願いします!
16日 欲張りな人がを探すように、私は祈りを探し求めます。
17日 私たちが本当に助けを必要とする時、心からの「主の祈り」は、すべてを取り計らってくれます。
18日 主がつねに教会を守ってくださるよう、真心込めて祈りましょう。
19日 分離した兄弟たちよりも、カトリック信者たちを気の毒に思うべきかどうかわかりません。カトリック信者のことが大変心にかかります…。これは聖マリアに助けを願うしかないと思います。
20日 あなた方の言葉と行ないに、内的精神が伴っていればいるほど、人々にもたらす実りは多いということを心に留めてください。
21日 学問もあり、見事に授業を展開できる姉妹よりも、学歴や才能はなくとも内的精神に満たされ、神との一致に生きることを良く心得ている姉妹の方が、人々の救いに、よりよい効果をあげるでしょう。人々の心に浸透するのは美しい言葉ではなく、神の恵みだからです。
22日 神は普通、言葉によってではなく、真心から神を愛し、神と語らい、すっかり神と親しくなった人に恵みをお与えになります。
23日 主と語り、すべてを主に打ち明けなさい。そして主の腕の中に身を委ね、自我を棄てることを習いなさい。
24日 ご奉献の祝日から学ぶ精神は、このノヴェナの間、すべてにおいて神のみ心を果たすことと、聖マリアの英雄的辛抱強さ、謙遜、慎み、愛徳を模倣するよう私たちに求めています。
25日 もし、全人類がすべての人の御母に依り頼むなら、全世界は回心するでしょう。
26日 母親に抱かれている子供のように、私たちも主のみ手に委ねましょう。そうすればどんな事が起ころうとも、それは神のみ手から来たものとして、いつも喜んで受け容れられるでしょう。
(主の奉献の祝日のノヴェナから)
沈黙① 1月27日〜
27日 すべての仕事の活力は沈黙です。
28日 時と場合を正しくわきまえて、沈黙を守れる愛徳の娘は申し分のない会員です。
29日 サレジオの聖フランシスコが言うように、私たちのすべての好みよりも、むしろ神のご意志を選び、大事にすることです。
30日 心に、神への聖なる愛を保つために、祈りの精神は欠かせません。祈りの精神は、潜心なしには保つことはできず、両者とも沈黙によって養われます。
(沈黙に関するヴェネチアの手記から)
31日 愛徳の娘の真の精神は修院内では隠遁者のように、外では使徒のようでなければなりません。
2月
主よ、
あなたの喜びは
わたしの喜びであり、
あなたのみ心だけが
わたしの平和となりますように。
沈黙② 2月1日〜
1日 皆一緒に聖マリアのお膝もとに集まり…聖なる老シメオンに御子を渡されたときのあの愛を持って、私たちにも聖なる御子を眺めさせてくださり、つねに聖母の子どもとしてくださるように願いましょう。
2日 聖母が私たちのために聖なる御子をお捧げになったその寛大さに倣って、私たちも聖マリアへの捧げものとして、価値高いものを見極めるように努め、たとえ、それがどんなに辛くても捧げるよう努めましょう。
3日 愛する姉妹の皆さん、このカーニバルの間に罪によってもたらされる多くの侮辱を償うために、常にもまして主を愛するようにお願いします。
従順
4日 私の愛する姉妹の皆さん、天国への確かな近道である従順を選んでください。
5日 広い心を持ちなさい。あなた方にとって感覚的には難しくつらいものに思われても、従順のためには、いかなる善行をも中断し、他のいかなる仕事をも引き受けることを恐れてはなりません。
6日 会の志願者マリアさんへの短い返事を同封いたします。親愛なるあなたにお願いしたいことは、マリアさんが自己の意志の否定と、特に、全てにおいて、神の他何ものをも求めない真の信仰の精神に生きる習慣を身に着けるよう、養成に努めていただきたいのです。そうしないなら、人間的慰めのないこの召命に満たされることなく、たとえ彼女が満足するとしても、主は喜ばれないでしょう。
7日 愛徳の娘が、ただ神のみに満足できず、神に仕えるために自由に従順に任せようとしないなら、決して平安を得ることなく、そしてまた、聖性に達することもあり得ないということを、すべての姉妹の心に銘記させてください。
8日 確かに、眼を閉じて、自由に導かれるままになることです。
9日 この世で何よりも望むことは、修道会の聖化であり、従ってあなた方皆の聖化です。ですから、私はあなた方が何一つ拒むのを見たくはありません。神への信頼と従順における信仰をもって行なうことです。たとえ、すこし重く感じることがあっても、ただ静かなあきらめからではなく、喜びをもって従順を受け容れることです。
10日 あなたの正当な上長方を神の代理者として見るように勧めます。もし、あなたが従順であれば、聖人になれることを保証します。そして、天国では立派な栄冠を受けるでしょう。
11日 私は、神があなたを導かれるどんな所においても、確固たる信仰と、同様に、心のこもった聖マリアへの信心を育てられるよう望みます。
12日 従順が命じられる分だけ、神からの助けもあると私があなたにあれほど言っていたことが真実だとわかったでしょう。主に委ねることを学ぶべきです。
13日 従順のもとにあるということは、神に委ねることと同じだと思います。
14日 私が最良の方法と判断することに、心から従おうとするあなた方のすばらしい態度を大変うれしく思っています…神のみ心を果たすために必要な光が与えられるよう私のために祈ってください。
15日 上長方が私と反対の評価をしなければならなかったとしても、上長がそのように望まれるのなら、それは神のみ心であると確信します。そして、善良な神は私がこれをうまく利用しさえすれば、自分の義務を果たすための恵みをお与えになることを疑いません。
16日 愛徳の娘に望むことは、従順、自己の意志の否定、そして一致と平和を大切にする性質です。
17日 愛徳の娘の生活は、完全な全焼のいけにえでなければなりませんから、もし自己の意志を捧げなければ、いけにえとしての最上の部分を欠くことになるでしょう。
18日 長上の意向より、自分の意志に従って神のみ心を果たそうとするとき、その人はヨナの嵐しかもたらさないでしょう。
19日 私の愛する娘よ、あなたの従順は完全なものであるようにお願いします。つまり、主はすべてに値するお方ですから喜んで従うようにしてください。
20日 栄えある記憶となった故教皇ピオ七世聖下にへりくだって願い出たときと同様、尊敬申しあげる枢機卿様に改めて申しあげます。この会憲は、もし、教皇様があの時、初めから最後の言葉に至るまでお消しになったとしても、私はこの上なく満足したことでしょう。現在もまた、すべてにおいて、ただ服従することだけを熱く望んでおりますから、それが相応しくないとしたら一歩も踏み出すつもりはなく、それは神のご意志どころかイエス・キリストの最高の代理者のお望みでさえもないと申しあげます。
21日 主が私どもの修院をローマに建てることをお望みになるのであれば、私はいつも教皇様と尊敬申しあげる枢機卿様のご命令に敬意を表します。それどころか、神が道をお開きくだされば私はいかなる場所、国へも参りますでしょう。
神のみ心への委託 2月22日〜
22日 感情からではなく、常に神のみ心に委ね続けることを心に留めてください。感情が解決するものではなく、意志と業をもって、どれだけ努力したかによって功徳になります。
23日 実際に神に委託しないなら、真の平安を見出せないことは確かです。
24日 あなたもまた、私と共にこれ程に神がなさったことにうなずかれたことでしょう。それと同時に、神のみ心はお造りになったものに対して、その知恵と憐れみのうちに、すべてを配慮してくださることにも思いつかれたでしょう。
25日 時には、主は長年にわたる困難もちょっとの間に容易に取り除かれます。ですから私たちとしては、主に信頼しながら神のみ心を完全に果たそうとすれば十分です。
26日 私の愛する娘よ、私はあなたの健康については不満に思いますが、神のみ心を果たされることには満足しています。
27日 主は私たちの知らない計画をお持ちで、時には私たちにとって神の光栄と反対であるかのように思われますが、そうではありません。
28日 神はご自分のみ心が実現するように、人々の心をご自分の思うままに導かれ、支配されます。
29日 勇気を出し、主に委ねなさい。あなたが話す前に、まず主が姉妹たちの心に語ってくださるよう祈ってください。あなたがたの精神のうちに平和を保つように努め、姉妹たちが平和を失うよりはむしろ、苦しみ、いくつかの欠点にも目を閉じることです。