9月・10月 〜聖マダレナの言葉〜

 

9月


この世の嵐のときの隠れ場
ああ、マリアよ
あなたは私の港、私の舵取り(導き手)
星であられる方。

 


悲しみの聖母への愛   9月1日〜

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1日 親愛なる姉妹、聖マリアの娘たちよ、瀕死のイエスが十字架上より私たちに残された御母を尊敬し、喜んでいただけるように努めましょう。

 

2日 ある君主から誉れとして何か勲章をいただくと、臣下は感謝と忠誠、特に国の法律を守る義務が生じます。同様に悲しみの聖母のメダルを胸に授けられた愛徳の娘たちは、この偉大な女王を尊敬し、その御徳に倣い、修道会の規則、すなわち、会憲遵守の義務があります。

 

3日 あなた方の苦しみを聖母の苦しみに合わせて喜んで捧げなさい。そして…勇気を出しなさい! 一日一日、天国に近づいていき、間もなくすべては終わるでしょう。


4日 聖マリアの愛は、イエスと共に十字架の下で臨終の苦しみを味わうほどに勇敢で揺るぎ無いものでした。同様に愛徳の娘は修道会の奉仕活動の実践と、自己の意思を犠牲にすることにおいて、聖マリアに倣い、たとえ、いのちを賭けることになっても強く不動のものでなければなりません。

 

5日 聖母の悲しみと御子のご受難の記念とは切り離すことのできないものですが、残念なことに、すでに多くの人々から忘れられています。あなた方は聖母の悲しみを共に嘆き、世にその信心を広めるように、特別に召されていることを心に留めてください。

 

6日 繰り返して言いますが、人々の救いのために、カルワリオでご自分の御子の生涯を捧げられた御母の偉大なみ心に倣って、広い心を持ちましょう。

 

7日 あなた方が聖母のご誕生のノヴェーナを熱心になさったと聞いて大変慰められました。この世に生を受けたときから聖なる方であった聖母に倣って、すばらしいいのちに生まれ変わるように強く望んでいます。悲しみの聖母の祝日が近づいていますが、この祝日は私たちの祝日ですから、同じように、それ以上の熱心さをもって、ノヴェーナをされるだろうと思います。聖母のご誕生の祝日にこれだけなさったのなら、悲しみに沈まれた御母を慰めるために、もっと熱心になさることと思います。


8日 幼いマリア様は、この世に来られましたが、霊的に今も私たちのうちに生きておられます。私たちが心からお相手をするのはあまりにも当然のことです。

 

9日 悲しみの聖母の七日間の祈りの間、しっかりと私たちの一致を保つように努めましょう。

 

10日 聖マリアの御名の祝日が近づいたことを喜び合いましょう。その御名の力に大きな期待をかけ、相応しく準備しましょう。特にこの数日間、マリア様のために、たとえ私たちの好みに合わなくても、誰にでも、どんな難しいことであっても拒まぬようにしましょう。

 

11日 あなた方の聖なる生き方によって、聖母の悲しみを慰め、悲しみの聖母の真の娘、召使いのように振舞いなさい。そして、人々が罪に陥るのを防ぐというあなた方の使命が要求するように、マリアの御心が新しい傷によって刺し貫かれないように防ぐ盾、護りとなりなさい。

 

12日 マリアの甘美な御名が、信頼と信仰をもって呼ばれるすべての人の中に特別の奇跡を行われるとすれば、イエスの御名に次いで、この聖なる御名にすべての希望をおいている私たちは、どれほどの期待をかけることができるでしょうか。

 

13日 私たちの御母を愛しなさい。修道会は聖母のものですから、聖母に仕え、会憲を遵守することによって、あなた方の愛を示しなさい。

 

14日 主は訪問するのがお好きのようで…ご自分の十字架と一緒にあなた方を訪ねたいようです。そこで、私たちは大いに喜ばなければなりません。主がなさることはいつも良いことだからです。

 

15日 私たちの祝日です。私たちの母、悲しみの聖母のみ心のうちに皆、集まりましょう。

 

16日 私はあなたを悲しみの聖母の腕の中に託します。あなたが聖母により頼むならば、確かに力となってくださり、必要としている慰めをくださるでしょう。

 

17日 あなたがどんなに不穏なうわさを聞いたり、聞かされたりしたとしても、聖マリアのうちに信頼を失わないかぎり、私は何も恐れません。

 

18日 神は、私たちが十字架の下に、ご自分の御母と共にいることをお望みです。

 

 

愛の奉仕活動   9月19日〜

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19日 あなた方の仕事、特に愛の奉仕活動において、母であり師であるようにと願っている聖マリアに信頼しなさい。

20日 学校は、多くの実りをもたらしますが、非常に苦労の多い刈り入れです。一般に、教育は人の生涯の品行を左右するからです。

21日 学校は、私たちの修道会の最も重要な奉仕活動の一部です。そこで私たちの使命としてそれを行うのです。

22日 愛する姉妹たちよ、何よりも私の心にかかっていることは、この聖なる学校事業において、もし、主の祝福とその実りを見る恵みをいただきたいのなら、あなた方皆が愛と一致の真の精神によってひとつになっていることです。事業そのものは苦労を伴い、大変な慎重さを要しますが、すべてに値する神のみ前に、そのような苦労は無に等しいことを心に留めてください。

23日 学校の奉仕活動において、姉妹たちがねらいとすべきことは、あたかも神である救い主をお迎えするような心遣いをもって少女たちを受け入れ、主イエス・キリストを知らせながら、主に向かう心を育てることです。キリストが愛されていないのは、キリストが知られていないからです。

24日 私のたいへん気になっているサン・ゼノ教会の要理教育をお手伝いすることによって、あなたとご一緒に主にお仕えできればと希望しています…。要理教育は主に喜ばれるもっとも有益な活動のひとつだと思っています。この奉仕活動が本当に盛んになれば良いと思います。

25日 要理教育において、良い結果を得ることと、会憲の遵守とつながっていることを覚えていてください。人々のうちにもたらされる実りは会憲への忠実さによるからです。

26日 無知な人々の教化に尽くす人に約束された天国での特別な光栄、星のように永遠に輝くという約束を思い出します。

27日 私にとって、手がけたい大切な分野である病院での奉仕活動に関心を抱いています。熱心な祈りが必要です。

28日 姉妹は聖なる十字架のキリストから目を離さず、十字架上で言い表せないほどの忍耐と柔和、苦しみと甘美さをもって、私たちを救うためにすべてにおいて自己を忘れ、いけにえとなられたキリストを、姉妹自身と訪問する病人の心に思い起こすようにしなければなりません。

29日 聖マリアはこの不幸な聾唖者を世話したいとの望みを人々に与えてくださるようです。主のかぎりない慈しみは私の惨めさにもかかわらず、あらゆる人から望まれたこの活動に、私をお使いくださいます。

30日 愛は、しだいに燃え広がり、すべてを焼き尽くそうとする炎のようです。

 

10月


神秘のばら
その清らかな香りに
神のみ母よ
私の心は奪われますように。

 

兄弟愛   10月1日〜

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1日 イエスはご自分の弟子たちを愛したように、使徒たちにも互いに愛し合うようにとお命じになりました。これこそ主が修道会の娘たちに求められる愛です。

 

2日 私たちの母であり、天使の元后である聖マリアが私たち皆を祝福してくださるように、天使たちの取次ぎを願いながら…マニフィカトとスプトゥム・プレシディウムを唱えるようにお願いします。

 

3日 あなた方に謙遜を大切にするようにお勧めします。姉妹は修道院において最下位の者として、それどころか尊敬と愛情をこめてあなた方の姉妹の召使いのように、互いに深い尊敬、思いやりと愛を示しなさい。


4日 あなた方が40日間ヴェルナに祈りに行き、聖フランシスコのように聖痕を受けて帰りたいと望んでいるのは結構です。そのあと、あなた方が聖人のように町から町へ活動されるのでしたら、私は満足です。

 

5日 神の祝福を望むなら、何よりもお互いの間で、一致と愛、むらのない性格を持つようにあなた方にお願いします。

6日 姉妹は皆ひとつの心、ひとつの願望を抱き、何の分け隔てもなく真実に愛し合い、一人が望むことは自分も望み、一人が悲しむことは自分も望まず、この一致に反するようなことを避けなければなりません。たとえ、それぞれ地方の姉妹たちとか、対立し合っている国同士の姉妹であっても、皆同じ天の御父の娘ですから、この一致を妨げることにはならないはずです。

 

7日 少女たちがたやすく黙想に慣れるように、少しずつ聖なるロザリオの玄義について、短くても心から考察できるようにしてください。この方法も生活習慣を改めていくのにとても効果があります。

 

8日 修道会とその精神を愛しなさい。そしてあなた方の間に深い愛の一致を保つために、あらゆる心遣いをするようになさい。

 

9日 神に仕えるためにどんなに良いことができるか、あるいは相応しく振舞わないためにどんな害を与え得るかをあなた方は知っているのですから、真の徳を実行するようにお願いします。

 

10日 愛徳の娘は皆ひとつの家族のものです。あなたはこれからも一人のメンバーとして、どれほど私を助けてくださることでしょう。

 

11日 神の御母よ、あなたの力強い助けは、生において私の避難所、死において私の希望です。

 

12日 愛の一致は、この世ですでに天国を味わわせ、後の世では真の天国の喜びを味わわせてくれます。

 

13日 相互愛に欠けるようなあなた方を見るとしたら、私がどんな苦しみを味わうか想像できないでしょう。この過失を見るより、むしろ私を死なせてください。そうです。愛徳が衰えるのを見るよりは早く死にたいと思います。

 

14日 あなた方が深い一致と平和のうちに過ごしていることをとてもうれしく思います。それは本当に主の恵みの次に共同体にとって最大の恵みです。神のいつくしみによって一致と平和がすべての修道院に豊かにあることをうれしく思います。

 

15日 各姉妹は共同体と自分自身のためにお互いの必要に応じて求められる犠牲を払おうとしないなら、愛の一致は決して保持できないでしょう。

 

16日 …私たちは愛徳の娘ですから、病人を宝石の山のように大切にしましょう。確かに病人は修道院の上に特別な天の祝福をもたらすに違いありません。

 

17日 あなた方にお願いすることは、神との一致とあなた方の間で良く一致していることです。あなた方の身分に対する満足と神のみに仕える幸せを表すようになさい。私の愛する皆さん、愛想良さ、調和のとれた性格、柔和、礼儀正しさ、慎みや尊敬を示し合うことによって皆が神のみを求めるなら、時々説教以上の実りをもたらします。

 

18日 悪に対して善を持って報いるだけでなく、無視されたと思うときにはさらに二倍の親切を示しなさい。

 

19日 あなた方の間に、心の一致と平和があると聞いて私がどれほどの慰めを味わったか考えられないでしょう。あなた方の修道院からこのよいニュースを聞くたびに、十年いのちが延びるような気がします。心から主に感謝しましょう。心の一致と平和はこの世で私たちが得ることのできる最も美しいものですから、それを保つ努力をするようにあなた方にお願いします。

 

20日 もし、愛徳の娘がお互いの間に相互愛を持っているならば、二人三人が主の御名によって集まっているところには私もその中にいると言われた主は、恵みと共に姉妹たちの中に住まわれるでしょう。そして偉大な神の栄光と人々の善益のため、他の奉仕活動に豊かな実りをもたらしてくださるでしょう。


神の栄光に対する熱意   10月21日〜

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21日 神の栄光をたたえるミサに与りながら、神の栄光という言葉を聴くだけで感動し、その感動は、その後いつまでも続きました。

 

22日 ミサの中で、「全世界に行って、福音を宣べ伝えなさい」という福音書が読まれる度にほとんどいつも、理由はわかりませんが、心は和らぎ、慰めで満たされ、そんなに涙もろい方ではないのに、どうしてか目に涙があふれるのでした。

 

23日 私が何より望んでいる神の栄光のために、どんな犠牲を払っても良いと思っています。

 

24日 罪を防ぐためにあなた方をお使いくださることを主に感謝します。このために、私たち皆がいのちを賭けるとしたら、どんなに幸せでしょう。

 

25日 罪を犯させないために、あのような天賦の才を持っていましたので、出来るかぎりさまざまな機会を利用し、自分の財産も使ってしまいました。その上、もし、自分の血を多くの黄金に換えることで回心させることが出来れば何度も死んでも良いと思いました。

 

26日 愛する娘たちよ、勇気を出しなさい。人々の善と主の栄光のために、心から尽くしなさい。

 

27日 あなた方のところでも人々への奉仕活動がすべてうまく行っていると聴いて大変うれしく思っています。これによって姉妹が皆聖人になり、全世界にまで行くことになったら、どんなに喜ばしことでしょう。

 

28日 人々の回心を聖母に託し、使徒的活動に付きまとうすべての困難、危険の際にも聖母の助けを求め、すべての使徒職のリーダーとして聖母を選んでいただきたいのです。


29日 勇気、勇気を出してください。あなた方のために備えられている天国の座に着きたいなら、今ある少しの苦しみを避けようとしないでください。

 

30日 今は巡礼者のように、この世のすべてのものから離脱して生きることです。もし、神が天国に行く恵みをくださるなら、私たちは決して離れることのない日がくるでしょう。

 

31日 天国にたどり着くことができれば、他のことは全く大切なことではありません。