11月・12月 〜聖マダレナの言葉〜

 

 

11月

ああ、主よ、どんなにあなたを愛しても
私の愛は及びません。
だから、その愛の火を人々に点したい。

 

神の栄光に対する熱意   11月1日〜


1日

神は私たちに隣人の困苦に気づかせながら、たえず私たちが異国の地にあることを思い起こさせになります。そして、いつの日か、神の憐れみによって慰めの地、永遠に生きる人々の国に住みつくでしょう。

 

2日 死のときには神と一対一で対面するのですから、すべてから離脱し、本物の信仰に生きることです。

 

3日 あなたに三つのことを望みます。第一に祈り、第二に沈黙、すなわち、どんな不愉快なことがあっても神のほか誰ともそれについてしゃべらず、第三は勇気、すなわち、死んで一時間後、物事の評価は変わってしまうことを良く考慮して、すべてを判断し、明るく生きることです。

 

4日 要するに、愛する娘よ、神が私たちをこの世においてくださるしばらくの間、十二分に神に仕えることができたらと望みます。

 

5日 毎日その日の夕暮れがあり、時とともに喜ぶ人も苦しむ人の生涯も過ぎ去っていきます。姉妹の皆さん、永遠の海に入りましょう。そして度々、世間が狂気のように大切にしたものがすべて無に過ぎないことを臨終の人の床ではっきり見るでしょう。

 

6日 死の間際に、常に生涯において、神が私たちのすべてであったと正直に言えるならどんなに幸せでしょう。そのように言える人は、死ぬときに何の苦悩も感じないでしょう。


隣人への愛   11月7日〜

7日 私たちの召命は、愛の奉仕活動において多く働き、苦行するように招きます。

 

8日 貧しい人々への福祉は私たちの修道会の唯一の目標です。

 

9日 あなた方に私の愛する貧しい人々のことをよろしくお願いします。要理教育、祈り、愛と苦労によって、この人々がいつの日か主の御許で永遠の喜びに与れるように努めてください。ただし常に長上への従順によって行われなければなりません。

 

10日 忍耐しなさい。私たちは貧しい人々のはしためであり、貧しい人々は私たちの主人です。快く彼らに仕えましょう。

 

11日 姉妹たちよ、どうか衣装戸棚をかき回して、なにか衣類を探し出してください。こののために何か着せるものがあるでしょう。(M.Rosa Marziの証言)

 

12日 森やなど、すなわち、孤独に浸ってそれに心をわれないようにしなさい。私たちは愛の奉仕活動において、少女たちと一緒に居て、主を探し求めねばならないからです。

 

13日 警戒しましょう!悪徳の雑草が主の庭を荒らさないように子どもたちを見守りましょう。

14日 罪人の回心が神の偉大な愛を示すものだとしたら、ましてやめ罪を防ぐことはどんなにすばらしいことでしょう。

 

15日 姉妹たちよ、私たちがたった一つの小罪さえも防ぐことが出来るなら、どんなに幸いなことでしょう。

 

16日 主を真心から愛したいと望み、また、人々も主を愛するようにと望む人は、どんな難しい出来事でも、少なくとも忍耐と柔和をもって受け入れることです。聖グレゴリオが言っているように行いが伴わない愛は何の価値もなく、行いによってこそ主への愛を証しできます。

 

17日 神の事業を行っているところに、大きな障害が生じてくるのは必然的で疑いのないことです。かえって、障害がないなら恐れなければなりません。悪魔は何も恐れることがないので、平然としているでしょう。

 

18日 詩篇51の「ミゼレレ」の「わたしはあなたの道を教えます…罪人があなたの御もとに立ち帰るように」という節を唱えながら、人々に教えたいという望みに駆り立てられ、主日に教会に送ることの出来ない召使いたちに教理を教え始めました。

 

19日 ミサのとき、少女たちへの世話と指導は、それ自体、姉妹たちにとって、ミサに効果的に参加したことになります。

 

20日 婦人たちにも少女たちにも、社会での愛の奉仕活動と使徒的活動をするように奨励してください。

 

21日 聖なる少女マリアはご両親が神に奉献されるより前に少女の胸に膨らみ始めた寛大さと熱い望みをもって、神以外のものは探さず、望まず、ただ神のために働き、すべてを捧げ尽くすことによって、ご自分を奉献されました。あなた方は少なくとも今、このような熱い望みを抱いているでしょうか。

 

22日 わたしたちの修道会は、もっぱら貧しい人々に仕えるために設立されたものだと何度もあなた方に申しました。ですから、少女たちが貧しければ貧しいほど、少女たちは私たちの主人となり、したがって、少女たちを愛想よく愛を込めてもてなすようにしなければなりません。

 

23日 人を永遠の救いに導くためには、いつも変わらない優しさ以外にはありません。そして、その人の外に誰も世話する人が居ないかのような心遣いを示しなさい…よい牧者も一匹の羊のために99匹を残しておかれました。

 

24日 すべては順調に行くでしょう。大きな苦労なくして大きな収穫もありません。

 

25日 今、私たちの手にある使徒職に専念しましょう。それから、他の事にも着手できるでしょう。

 

26日 私たちの務めの真っ只中であっても、祈りと神のうちに委ねることによって、確かに、神はそのいつくしみをもってわたしたちの親族をお助けくださるでしょう。

 

27日 明るく、笑顔で、陽気でありなさい。多くの仕事の中にあっても私たちはいつも喜びにあふれていなければなりません。

 

28日 聖なる神の御意志が行われますように。私はあらゆる所ですべての使徒職を行いたいのですが、私たちはこんなに小さいので、少なくとも最も必要な所で働くことができればと思います。

 

29日 無原罪の聖マリアのノヴェナが始まります。できるだけ熱心にするよう皆さんにお願いします。

 

30日 愛の奉仕活動を盛んにするには、神と深く一致した内的生活が要求されます。

 

 

 

 

 

12月


私の救いのために
身を低くされた神よ
あなたの謙遜は
私のる心をきますように。


会憲の遵守   12月1日〜

1日 会憲の遵守は、修道会に主の憐れみと祝福を確かにする最上の手段です。

 

2日 愛する姉妹の皆さん、あなた方の会憲を一つの条項も除外されることなく、すべてを大事に守ってください。会憲は神の栄光と人々の善益のために、あなた方の霊的最良の助けとなるようにねらっています。愛と心をこめて会憲を守ってください。

 

3日 沈黙は、単に会憲の守りとなるだけでなく、それ以上に会の精神を構成する諸徳の実践を助けるものです。

 

4日 多すぎる仕事は、修道会の内的精神を喪失させ、それ無しには愛の奉仕活動は力強さと永続性を失ってしまうでしょう。


5日 皆が一致して神の光栄を熱心に求めていると聞いて大変うれしく思います。私はこの事を非常に喜んでいます。また、会憲の実践において、出来るだけ神との一致を保つようにお願いします。したがって、恐れないで、あなたは弱く、何も出来なくても、主は確かにあなた方の足りないところを補ってくださり、人々のうちに仕えられ、光栄を受けられる主を見る恵みをくださるでしょう。ただし、何よりもまず、あなた方の間で相互愛の実行をお願いします。あとはすべてうまく行くでしょう。

 

6日 時々、罪にはならない小さなまちがいをするのは有益な場合があります。それを正した後で修道会の精神を一層良く知り、根づかせる助けとなるからです。

 

7日 悪魔を恐れないでください。世の初めから、いつくしみ深い勝利の御母の足下に踏みつけられ、縛られているのですから。

 

8日 「天に大きなしるしが現われた。一人の女が身に太陽をまとい、頭には十二の星の冠をかぶっていた。」と聖ヨハネは黙示録の中で述べています。福音史家が見た聖なるおとめを飾る星は彼女の中に輝いている主な徳で、あなた方が倣うべき徳にほかなりません。あなた方は特別に聖母に保護され、聖母に従う者だからです。

 

9日 もし、聖マリアが竜の頭をしっかり踏みつけていらっしゃらないなら、まだそれと戦わねばならないでしょう…しかし、今はすっかり落ち着いてください。

 

10日 聖母が、ご自分の小さな家(修道院)と私の小さな群れを祝福してくださいますように。
(注.18 ロレトの聖なる家の移転)

 

11日 愛する姉妹たちよ、神を愛し、またあなた方の会憲をも大事にしなさい。神は会憲によってあなた方を保護されます。そして自己を聖化するために、それに従いなさい。


完徳を目指して   12月12日〜

12日 自愛心を放棄しなさい。むしろ、完徳を目指す務めを持っているのですから、屈辱を大好きになるまでになってください。

 

13日 あなた方の生活が小さな犠牲の間断ない連続であるようにしてください。そうすれば聖性の途上にあると言えます。

 

14日 聖人になろうとまじめに考えねばならないでしょう。しかし、残念ながら私たちは哀れなものですから、少なくとも死ぬ前には聖人になるようにと希望しています。


15日 あなた方の聖化と修道会の善のために、たとえ犠牲を払っても従順と素直さにおいて、あなたに先頭に立っていただきたいのです。

 

16日 愛する娘たちよ、聖なる幼子のノヴェーナを熱心に愛をこめてするようにお願いします。あなた方の心を清め、何よりもまず、幼きイエスがあなた方の心に注ぎたいと望まれるすべての恵みを相応しく受けられますように。

 

17日 この時期にあたって、特に謙遜、自己放棄、愛徳、とりわけ、幼きイエス様がお好きな徳を実行するようにお願いします。


私も姉妹たちと一致して一緒にノヴェーナをいたします。最後の審判の日に、誰が一番成果を上げたかを見るでしょう。

 

18日 あなた方の情欲や欠点から離脱して、完全燃焼しながら、霊的に新しく生まれ変わるように努めなさい。

 

19日 私は皆さんが主の助けによって、早く聖人になりたいと思っておられることを知っています。それでこそ、人々の中に大きな成果をあげることが出来ます。

 

20日 姉妹は、自己の聖化を求めながら、花婿である主エスを出来るかぎり愛し、心よく仕えながら、神との一致に生きるようお願いします。

 

21日 出来るだけのことをしなさい。愛をこめて少女たちを教育し、あなた方の手にあるすべてのことを完全に果たすようにしてください。主がもっと多くのことをお望みになるときは、長上にそれを果たせるような方法と光をお与えになるでしょう。

 

22日 私はあなたが毎日完徳と聖化に前進していると言えるようになっていただきたいのです。そして、私があなた方を訪ねたときに…ちょっとした奇跡を起こしてくださるでしょう!

 

23日 私にとって大切なことは、あなた方が主の栄光を広めるために、主の真の精神をもって、(ミラノから)ベルガモに行かれることです。まず何よりも、あなたが聖人になり、そして、主があなたの手に委ねようとされる人々も聖人になるようにと願っています。

 

24日 あなたに出来る範囲内であなたの任務を平静な心で行なってください。出来るかぎり主に一致することによって埋め合わせ、主にあなたの仕事を捧げなさい。勇気と大きな心を持ち、愛をこめて、しかも平静な心で主に仕えなさい。

 

25日 主があなた方を聖なる者としてくださり、聖なる幼な子がその聖なる愛で満たしてくださるようにと望んでいます。

 

26日 主に喜ばれるために、いつも明るく、巨人のごとく完徳の道を走るようお願いします。

 

27日 姉妹は各自、責任をもって後に続く姉妹に、修道会の精神を純粋、且つ完全に伝承するようにしてください。

 

28日 私の愛する姉妹の皆さん、何よりもあなた方の聖化のために、神が与えられる多くのあわれみとその機会に応えるようお願いします。

 

29日 心身ともに、いつまでもこの悲惨な谷間に同じ状態で居ることは不可能なことです。主はご自分の花嫁たちに、信仰において一致したいと表明されたのです。元気を出し、希望にあふれ、主を愛し続けなさい。意志を持って主を愛しなさい。主はその意志だけをご覧になりますから、天国はあなたのものとなることを疑わないでください。

 

30日 人間的な報いなしで、ひたすら神の栄光のために働くよう、主が私の小さな群れであるあなた方に望まれることを感謝するように勧めます。ここに本当の徳の強さがあります。

 

31日 神の憐れみに信頼しつつ、いつの日か、皆さんが天国で立派な冠を頂くのを見たいのです。