11月・12月 〜聖マダレナの言葉〜

 

 

11月

ああ、主よ、どんなにあなたを愛しても
私の愛は及びません。
だから、その愛の火を人々に点したい。

 

神の栄光に対する熱意   11月1日〜


1日

神は私たちに隣人の困苦に気づかせながら、たえず私たちが異国の地にあることを思い起こさせになります。そして、いつの日か、神の憐れみによって慰めの地、永遠に生きる人々の国に住みつくでしょう。

 

2日 死のときには神と一対一で対面するのですから、すべてから離脱し、本物の信仰に生きることです。

 

3日 あなたに三つのことを望みます。第一に祈り、第二に沈黙、すなわち、どんな不愉快なことがあっても神のほか誰ともそれについてしゃべらず、第三は勇気、すなわち、死んで一時間後、物事の評価は変わってしまうことを良く考慮して、すべてを判断し、明るく生きることです。

 

4日 要するに、愛する娘よ、神が私たちをこの世においてくださるしばらくの間、十二分に神に仕えることができたらと望みます。

 

5日 毎日その日の夕暮れがあり、時とともに喜ぶ人も苦しむ人の生涯も過ぎ去っていきます。姉妹の皆さん、永遠の海に入りましょう。そして度々、世間が狂気のように大切にしたものがすべて無に過ぎないことを臨終の人の床ではっきり見るでしょう。

 

6日 死の間際に、常に生涯において、神が私たちのすべてであったと正直に言えるならどんなに幸せでしょう。そのように言える人は、死ぬときに何の苦悩も感じないでしょう。


隣人への愛   11月7日〜

7日 私たちの召命は、愛の奉仕活動において多く働き、苦行するように招きます。

 

8日 貧しい人々への福祉は私たちの修道会の唯一の目標です。

 

9日 あなた方に私の愛する貧しい人々のことをよろしくお願いします。要理教育、祈り、愛と苦労によって、この人々がいつの日か主の御許で永遠の喜びに与れるように努めてください。ただし常に長上への従順によって行われなければなりません。

 

10日 忍耐しなさい。私たちは貧しい人々のはしためであり、貧しい人々は私たちの主人です。快く彼らに仕えましょう。

 

11日 姉妹たちよ、どうか衣装戸棚をかき回して、なにか衣類を探し出してください。こののために何か着せるものがあるでしょう。(M.Rosa Marziの証言)

 

12日 森やなど、すなわち、孤独に浸ってそれに心をわれないようにしなさい。私たちは愛の奉仕活動において、少女たちと一緒に居て、主を探し求めねばならないからです。

 

13日 警戒しましょう!悪徳の雑草が主の庭を荒らさないように子どもたちを見守りましょう。

14日 罪人の回心が神の偉大な愛を示すものだとしたら、ましてやめ罪を防ぐことはどんなにすばらしいことでしょう。

 

15日 姉妹たちよ、私たちがたった一つの小罪さえも防ぐことが出来るなら、どんなに幸いなことでしょう。

 

16日 主を真心から愛したいと望み、また、人々も主を愛するようにと望む人は、どんな難しい出来事でも、少なくとも忍耐と柔和をもって受け入れることです。聖グレゴリオが言っているように行いが伴わない愛は何の価値もなく、行いによってこそ主への愛を証しできます。

 

17日 神の事業を行っているところに、大きな障害が生じてくるのは必然的で疑いのないことです。かえって、障害がないなら恐れなければなりません。悪魔は何も恐れることがないので、平然としているでしょう。

 

18日 詩篇51の「ミゼレレ」の「わたしはあなたの道を教えます…罪人があなたの御もとに立ち帰るように」という節を唱えながら、人々に教えたいという望みに駆り立てられ、主日に教会に送ることの出来ない召使いたちに教理を教え始めました。

 

19日 ミサのとき、少女たちへの世話と指導は、それ自体、姉妹たちにとって、ミサに効果的に参加したことになります。

 

20日 婦人たちにも少女たちにも、社会での愛の奉仕活動と使徒的活動をするように奨励してください。

 

21日 聖なる少女マリアはご両親が神に奉献されるより前に少女の胸に膨らみ始めた寛大さと熱い望みをもって、神以外のものは探さず、望まず、ただ神のために働き、すべてを捧げ尽くすことによって、ご自分を奉献されました。あなた方は少なくとも今、このような熱い望みを抱いているでしょうか。

 

22日 わたしたちの修道会は、もっぱら貧しい人々に仕えるために設立されたものだと何度もあなた方に申しました。ですから、少女たちが貧しければ貧しいほど、少女たちは私たちの主人となり、したがって、少女たちを愛想よく愛を込めてもてなすようにしなければなりません。

 

23日 人を永遠の救いに導くためには、いつも変わらない優しさ以外にはありません。そして、その人の外に誰も世話する人が居ないかのような心遣いを示しなさい…よい牧者も一匹の羊のために99匹を残しておかれました。

 

24日 すべては順調に行くでしょう。大きな苦労なくして大きな収穫もありません。

 

25日 今、私たちの手にある使徒職に専念しましょう。それから、他の事にも着手できるでしょう。

 

26日 私たちの務めの真っ只中であっても、祈りと神のうちに委ねることによって、確かに、神はそのいつくしみをもってわたしたちの親族をお助けくださるでしょう。

 

27日 明るく、笑顔で、陽気でありなさい。多くの仕事の中にあっても私たちはいつも喜びにあふれていなければなりません。

 

28日 聖なる神の御意志が行われますように。私はあらゆる所ですべての使徒職を行いたいのですが、私たちはこんなに小さいので、少なくとも最も必要な所で働くことができればと思います。

 

29日 無原罪の聖マリアのノヴェナが始まります。できるだけ熱心にするよう皆さんにお願いします。

 

30日 愛の奉仕活動を盛んにするには、神と深く一致した内的生活が要求されます。

 

 

 

 

 

12月


私の救いのために
身を低くされた神よ
あなたの謙遜は
私のる心をきますように。


会憲の遵守   12月1日〜

1日 会憲の遵守は、修道会に主の憐れみと祝福を確かにする最上の手段です。

 

2日 愛する姉妹の皆さん、あなた方の会憲を一つの条項も除外されることなく、すべてを大事に守ってください。会憲は神の栄光と人々の善益のために、あなた方の霊的最良の助けとなるようにねらっています。愛と心をこめて会憲を守ってください。

 

3日 沈黙は、単に会憲の守りとなるだけでなく、それ以上に会の精神を構成する諸徳の実践を助けるものです。

 

4日 多すぎる仕事は、修道会の内的精神を喪失させ、それ無しには愛の奉仕活動は力強さと永続性を失ってしまうでしょう。


5日 皆が一致して神の光栄を熱心に求めていると聞いて大変うれしく思います。私はこの事を非常に喜んでいます。また、会憲の実践において、出来るだけ神との一致を保つようにお願いします。したがって、恐れないで、あなたは弱く、何も出来なくても、主は確かにあなた方の足りないところを補ってくださり、人々のうちに仕えられ、光栄を受けられる主を見る恵みをくださるでしょう。ただし、何よりもまず、あなた方の間で相互愛の実行をお願いします。あとはすべてうまく行くでしょう。

 

6日 時々、罪にはならない小さなまちがいをするのは有益な場合があります。それを正した後で修道会の精神を一層良く知り、根づかせる助けとなるからです。

 

7日 悪魔を恐れないでください。世の初めから、いつくしみ深い勝利の御母の足下に踏みつけられ、縛られているのですから。

 

8日 「天に大きなしるしが現われた。一人の女が身に太陽をまとい、頭には十二の星の冠をかぶっていた。」と聖ヨハネは黙示録の中で述べています。福音史家が見た聖なるおとめを飾る星は彼女の中に輝いている主な徳で、あなた方が倣うべき徳にほかなりません。あなた方は特別に聖母に保護され、聖母に従う者だからです。

 

9日 もし、聖マリアが竜の頭をしっかり踏みつけていらっしゃらないなら、まだそれと戦わねばならないでしょう…しかし、今はすっかり落ち着いてください。

 

10日 聖母が、ご自分の小さな家(修道院)と私の小さな群れを祝福してくださいますように。
(注.18 ロレトの聖なる家の移転)

 

11日 愛する姉妹たちよ、神を愛し、またあなた方の会憲をも大事にしなさい。神は会憲によってあなた方を保護されます。そして自己を聖化するために、それに従いなさい。


完徳を目指して   12月12日〜

12日 自愛心を放棄しなさい。むしろ、完徳を目指す務めを持っているのですから、屈辱を大好きになるまでになってください。

 

13日 あなた方の生活が小さな犠牲の間断ない連続であるようにしてください。そうすれば聖性の途上にあると言えます。

 

14日 聖人になろうとまじめに考えねばならないでしょう。しかし、残念ながら私たちは哀れなものですから、少なくとも死ぬ前には聖人になるようにと希望しています。


15日 あなた方の聖化と修道会の善のために、たとえ犠牲を払っても従順と素直さにおいて、あなたに先頭に立っていただきたいのです。

 

16日 愛する娘たちよ、聖なる幼子のノヴェーナを熱心に愛をこめてするようにお願いします。あなた方の心を清め、何よりもまず、幼きイエスがあなた方の心に注ぎたいと望まれるすべての恵みを相応しく受けられますように。

 

17日 この時期にあたって、特に謙遜、自己放棄、愛徳、とりわけ、幼きイエス様がお好きな徳を実行するようにお願いします。


私も姉妹たちと一致して一緒にノヴェーナをいたします。最後の審判の日に、誰が一番成果を上げたかを見るでしょう。

 

18日 あなた方の情欲や欠点から離脱して、完全燃焼しながら、霊的に新しく生まれ変わるように努めなさい。

 

19日 私は皆さんが主の助けによって、早く聖人になりたいと思っておられることを知っています。それでこそ、人々の中に大きな成果をあげることが出来ます。

 

20日 姉妹は、自己の聖化を求めながら、花婿である主エスを出来るかぎり愛し、心よく仕えながら、神との一致に生きるようお願いします。

 

21日 出来るだけのことをしなさい。愛をこめて少女たちを教育し、あなた方の手にあるすべてのことを完全に果たすようにしてください。主がもっと多くのことをお望みになるときは、長上にそれを果たせるような方法と光をお与えになるでしょう。

 

22日 私はあなたが毎日完徳と聖化に前進していると言えるようになっていただきたいのです。そして、私があなた方を訪ねたときに…ちょっとした奇跡を起こしてくださるでしょう!

 

23日 私にとって大切なことは、あなた方が主の栄光を広めるために、主の真の精神をもって、(ミラノから)ベルガモに行かれることです。まず何よりも、あなたが聖人になり、そして、主があなたの手に委ねようとされる人々も聖人になるようにと願っています。

 

24日 あなたに出来る範囲内であなたの任務を平静な心で行なってください。出来るかぎり主に一致することによって埋め合わせ、主にあなたの仕事を捧げなさい。勇気と大きな心を持ち、愛をこめて、しかも平静な心で主に仕えなさい。

 

25日 主があなた方を聖なる者としてくださり、聖なる幼な子がその聖なる愛で満たしてくださるようにと望んでいます。

 

26日 主に喜ばれるために、いつも明るく、巨人のごとく完徳の道を走るようお願いします。

 

27日 姉妹は各自、責任をもって後に続く姉妹に、修道会の精神を純粋、且つ完全に伝承するようにしてください。

 

28日 私の愛する姉妹の皆さん、何よりもあなた方の聖化のために、神が与えられる多くのあわれみとその機会に応えるようお願いします。

 

29日 心身ともに、いつまでもこの悲惨な谷間に同じ状態で居ることは不可能なことです。主はご自分の花嫁たちに、信仰において一致したいと表明されたのです。元気を出し、希望にあふれ、主を愛し続けなさい。意志を持って主を愛しなさい。主はその意志だけをご覧になりますから、天国はあなたのものとなることを疑わないでください。

 

30日 人間的な報いなしで、ひたすら神の栄光のために働くよう、主が私の小さな群れであるあなた方に望まれることを感謝するように勧めます。ここに本当の徳の強さがあります。

 

31日 神の憐れみに信頼しつつ、いつの日か、皆さんが天国で立派な冠を頂くのを見たいのです。

 

9月・10月 〜聖マダレナの言葉〜

 

9月


この世の嵐のときの隠れ場
ああ、マリアよ
あなたは私の港、私の舵取り(導き手)
星であられる方。

 


悲しみの聖母への愛   9月1日〜

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1日 親愛なる姉妹、聖マリアの娘たちよ、瀕死のイエスが十字架上より私たちに残された御母を尊敬し、喜んでいただけるように努めましょう。

 

2日 ある君主から誉れとして何か勲章をいただくと、臣下は感謝と忠誠、特に国の法律を守る義務が生じます。同様に悲しみの聖母のメダルを胸に授けられた愛徳の娘たちは、この偉大な女王を尊敬し、その御徳に倣い、修道会の規則、すなわち、会憲遵守の義務があります。

 

3日 あなた方の苦しみを聖母の苦しみに合わせて喜んで捧げなさい。そして…勇気を出しなさい! 一日一日、天国に近づいていき、間もなくすべては終わるでしょう。


4日 聖マリアの愛は、イエスと共に十字架の下で臨終の苦しみを味わうほどに勇敢で揺るぎ無いものでした。同様に愛徳の娘は修道会の奉仕活動の実践と、自己の意思を犠牲にすることにおいて、聖マリアに倣い、たとえ、いのちを賭けることになっても強く不動のものでなければなりません。

 

5日 聖母の悲しみと御子のご受難の記念とは切り離すことのできないものですが、残念なことに、すでに多くの人々から忘れられています。あなた方は聖母の悲しみを共に嘆き、世にその信心を広めるように、特別に召されていることを心に留めてください。

 

6日 繰り返して言いますが、人々の救いのために、カルワリオでご自分の御子の生涯を捧げられた御母の偉大なみ心に倣って、広い心を持ちましょう。

 

7日 あなた方が聖母のご誕生のノヴェーナを熱心になさったと聞いて大変慰められました。この世に生を受けたときから聖なる方であった聖母に倣って、すばらしいいのちに生まれ変わるように強く望んでいます。悲しみの聖母の祝日が近づいていますが、この祝日は私たちの祝日ですから、同じように、それ以上の熱心さをもって、ノヴェーナをされるだろうと思います。聖母のご誕生の祝日にこれだけなさったのなら、悲しみに沈まれた御母を慰めるために、もっと熱心になさることと思います。


8日 幼いマリア様は、この世に来られましたが、霊的に今も私たちのうちに生きておられます。私たちが心からお相手をするのはあまりにも当然のことです。

 

9日 悲しみの聖母の七日間の祈りの間、しっかりと私たちの一致を保つように努めましょう。

 

10日 聖マリアの御名の祝日が近づいたことを喜び合いましょう。その御名の力に大きな期待をかけ、相応しく準備しましょう。特にこの数日間、マリア様のために、たとえ私たちの好みに合わなくても、誰にでも、どんな難しいことであっても拒まぬようにしましょう。

 

11日 あなた方の聖なる生き方によって、聖母の悲しみを慰め、悲しみの聖母の真の娘、召使いのように振舞いなさい。そして、人々が罪に陥るのを防ぐというあなた方の使命が要求するように、マリアの御心が新しい傷によって刺し貫かれないように防ぐ盾、護りとなりなさい。

 

12日 マリアの甘美な御名が、信頼と信仰をもって呼ばれるすべての人の中に特別の奇跡を行われるとすれば、イエスの御名に次いで、この聖なる御名にすべての希望をおいている私たちは、どれほどの期待をかけることができるでしょうか。

 

13日 私たちの御母を愛しなさい。修道会は聖母のものですから、聖母に仕え、会憲を遵守することによって、あなた方の愛を示しなさい。

 

14日 主は訪問するのがお好きのようで…ご自分の十字架と一緒にあなた方を訪ねたいようです。そこで、私たちは大いに喜ばなければなりません。主がなさることはいつも良いことだからです。

 

15日 私たちの祝日です。私たちの母、悲しみの聖母のみ心のうちに皆、集まりましょう。

 

16日 私はあなたを悲しみの聖母の腕の中に託します。あなたが聖母により頼むならば、確かに力となってくださり、必要としている慰めをくださるでしょう。

 

17日 あなたがどんなに不穏なうわさを聞いたり、聞かされたりしたとしても、聖マリアのうちに信頼を失わないかぎり、私は何も恐れません。

 

18日 神は、私たちが十字架の下に、ご自分の御母と共にいることをお望みです。

 

 

愛の奉仕活動   9月19日〜

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19日 あなた方の仕事、特に愛の奉仕活動において、母であり師であるようにと願っている聖マリアに信頼しなさい。

20日 学校は、多くの実りをもたらしますが、非常に苦労の多い刈り入れです。一般に、教育は人の生涯の品行を左右するからです。

21日 学校は、私たちの修道会の最も重要な奉仕活動の一部です。そこで私たちの使命としてそれを行うのです。

22日 愛する姉妹たちよ、何よりも私の心にかかっていることは、この聖なる学校事業において、もし、主の祝福とその実りを見る恵みをいただきたいのなら、あなた方皆が愛と一致の真の精神によってひとつになっていることです。事業そのものは苦労を伴い、大変な慎重さを要しますが、すべてに値する神のみ前に、そのような苦労は無に等しいことを心に留めてください。

23日 学校の奉仕活動において、姉妹たちがねらいとすべきことは、あたかも神である救い主をお迎えするような心遣いをもって少女たちを受け入れ、主イエス・キリストを知らせながら、主に向かう心を育てることです。キリストが愛されていないのは、キリストが知られていないからです。

24日 私のたいへん気になっているサン・ゼノ教会の要理教育をお手伝いすることによって、あなたとご一緒に主にお仕えできればと希望しています…。要理教育は主に喜ばれるもっとも有益な活動のひとつだと思っています。この奉仕活動が本当に盛んになれば良いと思います。

25日 要理教育において、良い結果を得ることと、会憲の遵守とつながっていることを覚えていてください。人々のうちにもたらされる実りは会憲への忠実さによるからです。

26日 無知な人々の教化に尽くす人に約束された天国での特別な光栄、星のように永遠に輝くという約束を思い出します。

27日 私にとって、手がけたい大切な分野である病院での奉仕活動に関心を抱いています。熱心な祈りが必要です。

28日 姉妹は聖なる十字架のキリストから目を離さず、十字架上で言い表せないほどの忍耐と柔和、苦しみと甘美さをもって、私たちを救うためにすべてにおいて自己を忘れ、いけにえとなられたキリストを、姉妹自身と訪問する病人の心に思い起こすようにしなければなりません。

29日 聖マリアはこの不幸な聾唖者を世話したいとの望みを人々に与えてくださるようです。主のかぎりない慈しみは私の惨めさにもかかわらず、あらゆる人から望まれたこの活動に、私をお使いくださいます。

30日 愛は、しだいに燃え広がり、すべてを焼き尽くそうとする炎のようです。

 

10月


神秘のばら
その清らかな香りに
神のみ母よ
私の心は奪われますように。

 

兄弟愛   10月1日〜

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1日 イエスはご自分の弟子たちを愛したように、使徒たちにも互いに愛し合うようにとお命じになりました。これこそ主が修道会の娘たちに求められる愛です。

 

2日 私たちの母であり、天使の元后である聖マリアが私たち皆を祝福してくださるように、天使たちの取次ぎを願いながら…マニフィカトとスプトゥム・プレシディウムを唱えるようにお願いします。

 

3日 あなた方に謙遜を大切にするようにお勧めします。姉妹は修道院において最下位の者として、それどころか尊敬と愛情をこめてあなた方の姉妹の召使いのように、互いに深い尊敬、思いやりと愛を示しなさい。


4日 あなた方が40日間ヴェルナに祈りに行き、聖フランシスコのように聖痕を受けて帰りたいと望んでいるのは結構です。そのあと、あなた方が聖人のように町から町へ活動されるのでしたら、私は満足です。

 

5日 神の祝福を望むなら、何よりもお互いの間で、一致と愛、むらのない性格を持つようにあなた方にお願いします。

6日 姉妹は皆ひとつの心、ひとつの願望を抱き、何の分け隔てもなく真実に愛し合い、一人が望むことは自分も望み、一人が悲しむことは自分も望まず、この一致に反するようなことを避けなければなりません。たとえ、それぞれ地方の姉妹たちとか、対立し合っている国同士の姉妹であっても、皆同じ天の御父の娘ですから、この一致を妨げることにはならないはずです。

 

7日 少女たちがたやすく黙想に慣れるように、少しずつ聖なるロザリオの玄義について、短くても心から考察できるようにしてください。この方法も生活習慣を改めていくのにとても効果があります。

 

8日 修道会とその精神を愛しなさい。そしてあなた方の間に深い愛の一致を保つために、あらゆる心遣いをするようになさい。

 

9日 神に仕えるためにどんなに良いことができるか、あるいは相応しく振舞わないためにどんな害を与え得るかをあなた方は知っているのですから、真の徳を実行するようにお願いします。

 

10日 愛徳の娘は皆ひとつの家族のものです。あなたはこれからも一人のメンバーとして、どれほど私を助けてくださることでしょう。

 

11日 神の御母よ、あなたの力強い助けは、生において私の避難所、死において私の希望です。

 

12日 愛の一致は、この世ですでに天国を味わわせ、後の世では真の天国の喜びを味わわせてくれます。

 

13日 相互愛に欠けるようなあなた方を見るとしたら、私がどんな苦しみを味わうか想像できないでしょう。この過失を見るより、むしろ私を死なせてください。そうです。愛徳が衰えるのを見るよりは早く死にたいと思います。

 

14日 あなた方が深い一致と平和のうちに過ごしていることをとてもうれしく思います。それは本当に主の恵みの次に共同体にとって最大の恵みです。神のいつくしみによって一致と平和がすべての修道院に豊かにあることをうれしく思います。

 

15日 各姉妹は共同体と自分自身のためにお互いの必要に応じて求められる犠牲を払おうとしないなら、愛の一致は決して保持できないでしょう。

 

16日 …私たちは愛徳の娘ですから、病人を宝石の山のように大切にしましょう。確かに病人は修道院の上に特別な天の祝福をもたらすに違いありません。

 

17日 あなた方にお願いすることは、神との一致とあなた方の間で良く一致していることです。あなた方の身分に対する満足と神のみに仕える幸せを表すようになさい。私の愛する皆さん、愛想良さ、調和のとれた性格、柔和、礼儀正しさ、慎みや尊敬を示し合うことによって皆が神のみを求めるなら、時々説教以上の実りをもたらします。

 

18日 悪に対して善を持って報いるだけでなく、無視されたと思うときにはさらに二倍の親切を示しなさい。

 

19日 あなた方の間に、心の一致と平和があると聞いて私がどれほどの慰めを味わったか考えられないでしょう。あなた方の修道院からこのよいニュースを聞くたびに、十年いのちが延びるような気がします。心から主に感謝しましょう。心の一致と平和はこの世で私たちが得ることのできる最も美しいものですから、それを保つ努力をするようにあなた方にお願いします。

 

20日 もし、愛徳の娘がお互いの間に相互愛を持っているならば、二人三人が主の御名によって集まっているところには私もその中にいると言われた主は、恵みと共に姉妹たちの中に住まわれるでしょう。そして偉大な神の栄光と人々の善益のため、他の奉仕活動に豊かな実りをもたらしてくださるでしょう。


神の栄光に対する熱意   10月21日〜

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21日 神の栄光をたたえるミサに与りながら、神の栄光という言葉を聴くだけで感動し、その感動は、その後いつまでも続きました。

 

22日 ミサの中で、「全世界に行って、福音を宣べ伝えなさい」という福音書が読まれる度にほとんどいつも、理由はわかりませんが、心は和らぎ、慰めで満たされ、そんなに涙もろい方ではないのに、どうしてか目に涙があふれるのでした。

 

23日 私が何より望んでいる神の栄光のために、どんな犠牲を払っても良いと思っています。

 

24日 罪を防ぐためにあなた方をお使いくださることを主に感謝します。このために、私たち皆がいのちを賭けるとしたら、どんなに幸せでしょう。

 

25日 罪を犯させないために、あのような天賦の才を持っていましたので、出来るかぎりさまざまな機会を利用し、自分の財産も使ってしまいました。その上、もし、自分の血を多くの黄金に換えることで回心させることが出来れば何度も死んでも良いと思いました。

 

26日 愛する娘たちよ、勇気を出しなさい。人々の善と主の栄光のために、心から尽くしなさい。

 

27日 あなた方のところでも人々への奉仕活動がすべてうまく行っていると聴いて大変うれしく思っています。これによって姉妹が皆聖人になり、全世界にまで行くことになったら、どんなに喜ばしことでしょう。

 

28日 人々の回心を聖母に託し、使徒的活動に付きまとうすべての困難、危険の際にも聖母の助けを求め、すべての使徒職のリーダーとして聖母を選んでいただきたいのです。


29日 勇気、勇気を出してください。あなた方のために備えられている天国の座に着きたいなら、今ある少しの苦しみを避けようとしないでください。

 

30日 今は巡礼者のように、この世のすべてのものから離脱して生きることです。もし、神が天国に行く恵みをくださるなら、私たちは決して離れることのない日がくるでしょう。

 

31日 天国にたどり着くことができれば、他のことは全く大切なことではありません。

 

 

7月・8月 〜聖マダレナの言葉〜

 

7月


神よ、
私を刺すとげは のよう
愛の傷を癒す手のようです。


1日 イエス・キリストの御血と悲しみの聖母の涙を注がれて、十字架の下に生まれた修道会のメンバーとして召されたあなた方は、愛と忠実な生き方、感謝と熱心に満たされて成長するために、どのような精神と高い完徳を目指さねばならないでしょうか。

 

2日 気を落ち着けて元気を出しなさい。私たちにはマリア様が母として与えられています。念祷をめないようにしてください。


貞潔と礼節

3日 私たちは、救いの道に人々を教え導く任務を持っていますので、私たちが世間ではおとめ、地上の天使と呼ばれているように、身も心も天使のようであることが相応しく、また、そうでなければなりません。


4日 私たちの召命は、すべての時間や心遣い、すべての思いを神の栄光のために使うよう、神以外のすべてのものから、内的外的にも完全な離脱を要求します。

 

5日 神は私たちに寛大な精神をお望みになります。私たちは自然的感情によってではなく、信仰を生きる生活をなすべきです。

 

6日 どんなに汚れたものを見ても、少しのしみにも染まない太陽のようでなければなりません。

 

7日 最高の完徳は、たとえ、どんなに霊的なもののように見えても、神からではなく、被造物からくるどんな慰めも求めずに生きることです。

 

8日 ああ、主よ、もし庭園を造るとしたら、最高に美しく珍しい花がなくとも、少なくとも汚れなく清らかな花がありますように。

 

9日 心の清さを保つために、姉妹たちに欠かすことのできないことは謙遜で真の愛をもって、しばしば心を神にあげ正しい意向の目をもって見ながら、神の現存を見失わないことです。

 

10日 聖人たちによれば、礼節は非常に大切なものと見なされ、アッシジ聖フランシスコは説教にも等しいものだと評価しています。

 

11日 一人の例外もなく皆、会憲の正確な遵守と、特に聖堂における外的慎み深さ、また、あなた方の間の会話において、優しく、物静かで温和な態度を心がけなさい。

 

12日 常に、神の聖なる目と天使たちの現存に敬意を表し、慎み深い礼儀と礼儀正しい慎みを守りなさい。


自己放棄

13日 茨の冠をかぶされた方のお側に、優雅さを好む会員を見るのは余りにも相応しくないことです。

 

14日 より良い苦業は、主が時折私たちにお送りくださるもので、これは愛徳の娘の召命に付きものです。

 

15日 神のみ心を行わなければなりません。私たちの好みではなく、神がお喜びになることと神の栄光を求めることです。

 

16日 言うまでもないことですが、愛徳の娘は皆、聖なる母マリアがどれだけのことをしてくださったかを決して忘れぬようにしなければなりません。

17日 すべてにおいて忍耐がいります。

 

18日 人々の救いのためには、苦情や言い訳をせず、穏やかな笑顔で、侮辱を受けた方があなた方の教えや話よりもはるかに有益でしょう。同様に、怒りにまかせてぶちまけた一言は、それまでのどんなに良い教えをも台無しにしてしまうでしょう。

 

19日 私たちのすべての奉仕活動において注意すべき事は、どのような人に対しても、すべての人は同じ代価で贖われていますので、分け隔てなく同じ心で熱心に尽くさなければならないことを銘記しておくことです。

 

20日 毎日出会ういやなこと、好みに反すること、すべてを受け止めながら何の取り乱した言葉も言わないようにしなさい。

 

21日 主の愛のために、たえず自己と闘う者の祈りを主はお聞き入れになります。

 

22日 家の中を徘徊している悪魔についてですが、あなた方のところに行ったら必ずで追い払いましょう。勇気を出して、なにも恐れることはありません。物事が順調に行くには、いつも忍耐強さと平和、勇気が要ります。疑わないでください。きっと聖マリアがあなたを助けてくださるでしょう。

 

23日 私は少なからず性急なところがありますので、平静さと落ち着きをもって生きることは大変なことです。自分を抑制する必要があります。

 

24日 主がなさることはすべてうまく行きます。

 

25日 忍耐しなさい・・・私もまだまだ自己放棄する必要のある自分に忍耐しなければなりません。

 

26日 人々の中に実りをもたらしたい人は、自己放棄によって怒りを抑え、それと闘い、あたかも一個の像のごとく感じなくなるまでにならなければなりません。

 

27日 祈りと助言に耳を傾けること、これは確実な処方箋です。

 

28日 自分のことについては出来るだけ少なく考え、出来ることならすっかり忘れるようにしなさい。空想や想像にはお構いなく主を愛することを考えなさい。

 

29日 召命から来る力は、どんな障害をも乗り越えられるはずです。

 

30日 好奇心は修道会の精神に反するものとして、出来るかぎり抑えるようにしてください。

 

31日 主に長くお仕え出来るためには、熱心さも調整することです。そして、私たちにとって最上の苦行は、愛の奉仕活動において多過ぎるほどあるでしょう。

 

【8月】


神よ、
貧しい人への思いやりの心をお与えください。
私もまた あなたのみ前に
貧しく生きる者。


清貧

1日 愛徳の娘が十字架の秘義を少しでも理解しようとすれば、どんなに厳しい清貧に出遭ったとしても、それは十字架のキリストの状態に比べると遊びか無意味なものに過ぎないでしょう。

 

2日 主がその感嘆すべき宣教生活を開始された時、使徒たちと初代教会のすべての信徒たちが実践した使徒的生活と呼ばれるあの生活様式を定めました。福音宣教と人々の回心とを第一と考えさせるために使徒たちに何を求められましたか。主はすべてを放棄して、完全な共同生活をしながら、完全な清貧に生きることを要求されました。

 

3日 あなたが決してものを所有したいという弱さを持たなかったことを私は良く知っていますし、主の恵みのうちに、私たちが倣おうとしている十字架のキリストの聖なる模範とは実に正反対のこの不幸より、神があなたを守ってくださると希望しています。むしろ、私の愛する娘よ、あなたの聖性を深く望んでいますので、長上は、時折、必要品が不足しているのではという恐れで求め過ぎることに注意してください。

 

4日 神は空の鳥のように私たちを世話してくださいます。少しずつ事は解決していくでしょう。しかし、その間、神への信頼、忍耐、節制、勇気がいります。

 

5日 私も、み摂理の金庫は尽きないものと分かっています。けれども、厚かましさはそれを開ける鍵となっても、実はそれを閉める鍵になってしまうことも知っています。厚かましさと希望を混同しないようにしましょう。希望は徳であり、他方は悪癖です。

 

6日 聖マリアのノヴェーナを熱心になさるようにお願いします。そして、姉妹たちに、とりわけ修練女たちに、私が大変心にかけている徳の実践の伴う念祷を大切にされるようにと伝えてください。ノヴェーナの間毎日、適当と思われる小さな施し、たとえば、最も貧しい少女たちに衣服を与えたり、また、他の最良の方法と思われる施しをするようにお願いします。

 

7日 神の国とその義を求める人には、それ以上のすべてのものが与えられるとのイエス・キリストのみ言葉を信頼しなさい。

 

8日 あまり心配しないで...私の部屋も整頓されているようにお願いします。くもの巣とほこりを払ったら、装飾はもう出来たのです。

 

9日 私たちの召命は、小さな安楽を求めることではなく、神の栄光と人々の善を求めることにあります。

 

10日 姉妹たちは、自分自身や修院内の仕事や愛の奉仕活動においても、神の外は何も求めず、神のみを熱望し、愛し、神だけに基を置いた清貧を実践する姉妹たちは、最も幸せで修道会に相応しく奉仕することでしょう。

 

11日 私たちの聖なる清貧が外に輝いて見えなくても耐え忍びなさい。それよりも主があなた方の清貧と私の望みさえも喜んで受け入れてくださることを、心の中にもっと大事にしてください。

 

12日 すぐ終わってしまうカッポーニよりもポレンタを選ぶ方がはるかにましです。すなわち、途中で放棄しなければならない大きな事業よりも、今の私たちの力に適った小さな善行をする方が良いということを心に留めてください。*注:Capponiは上流階級の食卓に、polentaは庶民の食物


13日 もし、神が、姉妹たちを必需品にも事欠くに値する者と思われるのでしたら、その時こそ大いに喜び、神の国が近づいたと考えてお祝いしなさい。

 

14日 私たちの貧しい人々を助けることが出来ればどんなにうれしいことでしょう!主はいつも私たちを援助してくださいましたし、これからも常に助けてくださることを疑いません。

 

15日 愛する聖母の御足に口づけするために天国に行けたら、ああ、どんなにうれしいことでしょう。

 

16日 神への奉仕とその栄光、それから天国、それ以外のものはただ煙と夢に過ぎません。

 

17日 私の愛する娘たちよ、この世の物事に余計な心配をせずに、どんなことにも思い煩わないでください。神に信頼しなさい。

 

18日 神はすべてに値する方なので、私たちの小さな犠牲などは何でもないことです。

 

19日 『貧しい人々のはしため』としての私たちの召命は、私たちの学校において、常により貧しく見捨てられている生徒を優先させたい気持ちを起こさせます。


離脱

20日 どの国柄、どの地方の人であろうと、私にとって、皆同じように大切な人々です。

 

21日 愛する娘よ、あなたがどんなものにも、私たちの修道院のひとつにさえも何の愛着も持っていないことを私は大変うれしく思います。そして、主の憐れみのうちに、どのような人との出会いにおいても、決して愛着することがありませんように。

 

22日 元気で朗らかに、私たちの愛する聖マリアのやさしい御心のうちに生きるようにお願いします。み心のうちにあなた方を委ねます。

 

23日 この世においても、来世においても、神以外に平和はなく、すべてから離脱して生きる人ほど、この流浪の地において最も平和を楽しむことが出来ます。   私の愛する娘よ、すべてからの離脱について話すことは簡単ですが、私たちの人間性は骨ばかりでなく皮膚までも大切に保とうとするものです。

 

24日 あなたが神にもっと委託し、人間的慰めからも離脱し、真の全面的信頼に満ち溢れている人になるよう心から望んでいます。


25日 清く生きているならば、神への畏れは世俗の愛の根を断ち切り、枝や葉は自然に枯れてしまいます。

 

26日 経験によって分かったのですが、愛徳の娘の道は全面的な離脱にあります。このあわれな生涯は過ぎていきますが、もし、すべてに離脱しているなら、私たちにとって自然死は少しもつらくはないでしょう。

 

27日 すべてから離脱し、ただ神のみと生きることはもっと良いことです!

 

28日 あなた方が聖人になるよう望みます。それはすべてのものから、あらゆる満足感からさえも離脱すればするほど、容易に聖人になれるでしょう。

 

29日 皆で完全な沈黙を守りましょう。そして、私たちが出遭う不快なことについて、主以外の人とは話さないことにしましょう。念祷と共に、沈黙はいかなる嵐をも静めてしまうことを私は悟りました。

 

30日 あなたがあらゆる面で孤立しているのを知っても驚きません。実際に、人間性はこのような犠牲を他のどんなものよりも最も感じることも知っています。神は、ある人にすべてから離脱させながら、ただ神とだけになった時、その人に与えられる特別の恵みであることも分かっていますので、また大変うらやましくもあります。

 

31日 しっかりと天国を目指して、苦しむことにも、喜ぶことにもあまり気にしないようにしましょう。

 

5月・6月 〜聖マダレナの言葉〜

 

【5月】


永遠の愛であるおとめ
愛のみ母よ、
わたしにも
あなたを愛することを教えてください。


聖マリアに対する信心

2日 愛する姉妹の皆さん、聖母に捧げられたこの月に、私たちの務めとして、出来るだけ相応しく聖母を尊敬し、仕え、愛するようにしましょう。そして、聖母の模範に倣い、満足していただけるために、出来るかぎりの努力をしたなら、月の終わりに、私たちの喜びはどんなに大きいことでしょう!

 

2日 私が皆さんに願うことは、あなたたちと人々の間にできるだけ聖マリアの信心を広めることです。そして、あなた方が憐れみの御母に、絶え間ない敬意を表せば、あなた方にお示しくださった聖マリアの特別な愛を続けて頂けるでしょう。

 

3日 聖マリアはご自分の娘である私たちに心をかけてくださいます。そのお取り次ぎにより、神からどんな恵みをもいただくことが出来ます。特にこの月には、全力を尽くして、小さな徳の実行によって御母を称え、何よりもまず、その御徳に倣うように皆で競い合い、聖母に敬意を表しましょう。

 

4日 聖マリアは天国におられ、すべての聖人、天使たちの女王でいらっしゃいます。それ程偉大な御方の娘たちと宣言している私たちは、そのお側に座る特権を持っています。ですから、聖母を愛し、お仕えすることを学ぶために、また、私たちの願いを聖母に取り次いでいただくために、すべての聖人たちと親しくなりましょう。

 

5日 確かに、聖マリアはあなたを助けてくださるでしょう。全能とも言えるほどの御保護に信頼すれば十分です。

 

6日 聖マリアのお側近くに留まるためには、天国に入ることです。ですから、私たちの望みと徳の実行によって、天国に入れるよう努力しましょう。

 

7日 この月、聖マリアのために、愛の実行と自己放棄の業による霊的花で冠を作るよう務めましょう。たくさんの色とりどりの花を集めて、より愛らしく、より美しく飾るようにしましょう。

 

8日 この月は、私たちの共通の敵を鎖でいでくださるように聖マリアに祈りましょう。悪魔は自分が負けるのを予知していて、非常に怒っているので、だまされないように祈り続けなさい。

 

9日 聖ブリジダへの聖マリアの啓示において、聖母も最高の徳をめるために常に苦労されたと書いてあります。それは、アダムの憐れな子孫とは異なる方法であったでしょう。最高の徳の実行と真の修徳のために、マリア様も(聖なる方であるのに)同じように、その人間性において疲れを感じられたことでしょう。

 

10日 神は聖マリアに対して、時には、神殿でないがしろにされ、卑しめられるのを許され、謙遜の徳を実行する機会を与えられたようです。聖なるおとめは、神に近づく機会として利用できることを心から喜んでおられました。

 

11日 聖マリアは、けがれなき御宿りにおいて、聖霊によって注がれた知性と思慮ある謙遜を持つことだけに満足されませんでした。根気よく、この美しい徳を獲得するために、目上や友人たち、すべての人々とあらゆる方法を用いながら実行されました。

 

12日 聖マリアは、ほんとうにご自分のものである私たちの修道院のすべての事を解決してくださいます。

 

13日 何も恐れず、出来るだけほがらかでありなさい。私の聖母は偉大な御母ですから、聖マリアのみ心に信頼いたしましょう!

 

14日 修道会は神と聖マリアのものですから、そのお望みから離れないようにしましょう。たとえ、私たちが全地獄を敵にしたとしても、だれも私たちに害を加える事は出来ないでしょう。

 

15日 ガリラヤのカナの婚宴で時を早められたように、主のあわれみの実現が早められるように聖マリアに祈りましょう。それは、事が早く成就するのを見たいからではなく、主への奉仕とその栄光のためにお願いします。

 

16日 あなたがこれから始めようとしている使徒職の強固なは聖母です。

 

17日 小さな私たちの修道会に対する慈しみの女王のご保護とお取り次ぎには驚くばかりです。聖母に捧げられた祝日にはいつも、目に見える形でもその恵みを私たちに示してくださいました。聖母に感謝し、その栄光を広めてください。

 

18日 すべてを聖マリアに希望しながら、私たちに出来るわずかな事をしましょう。


19日 いつも私たちの母聖マリアのお側に居るようにしなさい。そして、いかなる必要の時にもすべて聖母にせより、決して何も疑わないようにしなさい。この偉大なお方はどれほどの事がお出来になるか分かるでしょう。

 

20日 悪魔はモスクワに送り出して、私たちのいつもの希望である聖母に頼りましょう!
(注.モスクワは二度と帰れないような遠い地の果ての意)

 

21日 私の愛する聖母に依り頼む人は、望むものすべてを得ます。

 

22日 すべての恵みは聖マリアから来ることを認め、聖マリアの慈しみがあなた方の上に注がれるよう祈ることに疲れないでください。聖母がすべてをしてくださると確信し、人間的助けが欠けるほど、万事うまく行くと希望してください。

 

23日 多勢の悪魔がしていますが、聖マリアだけが追い出すことが出来ます。ともかく、私たちは出来るだけのことをして後に続きましょう。

 

24日 私たちの弁護者は聖母です。試練の時には、聖マリアが苦しむ人々の助け手であることを思い出してください。


25日 私の聖母がどんなことをなさるか見てください。私の愛するドゥリーニは私が聖母を愛しすぎるというをお持ちのようですが、その心配はお止めください。もし、私たち皆が聖母のために身を粉にしたとしても、私たちの務めのほんの一部を手がけたことにもならないでしょう。

 

26日 もしも、聖マリアへの真の愛を持たない愛徳の娘が入会するなら、私は全会則の他に、そういう者は決して愛徳の娘として認められないという会則を作るつもりです。

 

27日 聖マリアは、私たちの母、私たちの希望です。現世においても来世においても決して私たちから何ものも奪うことの出来ない慰めでいらっしゃいますから、聖母を見失わないようにしてください。

 

28日 あなた方は聖マリアに助けられた多くの経験をした後、なお悩み恐れるのですか。それは私たちの聖なる御母に対して失礼に当たります。悪魔は懸命に落とし入れようとしていますが、私たちの間に聖母が介入なさると悪魔は仕方なく休みに行きます。

 

29日 聖霊に対するノヴェナを熱心になさるようにお願いします。あなた方を焼き尽くすように、もっとはっきり言えば、主に長く仕えるには、のように燃え上がり、ゆっくり燃え尽きていくようにと望んでいます。

 

30日 私は、あなたが神のうちに変容され、神の栄光のために燃え上がり、地上のものから全く離脱し、ただ、ただ神のみを求めることを望みます。そして、あたかもこの世に住んでいないかのようにこの世のものから離れることを望みます。もし、まだそうでないのでしたら、次の日曜日、聖霊降臨の日に私の望みとおりになるよう聖霊にお祈りください。

 

31日 主はすべての被造物にまさって聖マリアを愛されます。主に祈る人に直接恵みを与えることが出来るにもかかわらず、主は常にその聖なる御母のみ手を通して与えることをお好みになります。それは御母が私たちから尊敬されることをどれほどお望みになるかというしるしです。

 


【6月】


ああ、神よ
天使のパンをいただく前に
セラフィンの炎で
わたしの心を清めてください。


謙遜

1日 すべての恵みは、主イエスの御心に由来し、そこに平和の源泉を見出すでしょう。

 

2日 繰り返し言いますが、勇気を出しなさい。あなた方の花婿の心遣いと、聖母の母の心遣いに信頼してください。

 

3日 主御自ら、御心のままに、本当にこの事業を打ち立ててくださいますように、私たちの希望である聖母に熱心に祈りましょう。

 

4日 聖心の月に、み心にかなった二つの徳の実践をあなたは決められたとのこと、大変喜んでいます。私たちの聖化のため、そして、姉妹たちへのよい模範と励ましとなるために、私たちにとって格別にふさわしい徳です。


5日 神に信頼する人は、神を神としてふさわしくもてなし、神に信頼する人は、神がその人とともに神として振舞われるようにし、そして、神に信頼する人は、ある意味で神のみ心の主(あるじ)となります。

 

6日 私にとっても、皆さんのためにも、神の恵みの次に、私たちの無能さを知ることと、多くの活動に関わっていても、実際にはほとんど何もしていない事実を目の前に置くこと以外、何も望みません。

 

7日 主の思いのままに身を委ねなさい。そしてあなたの無能さを感ずるたびに、神にもっと信頼を置くように。「主に希望する者はいつくしみで囲まれる」という聖霊の言葉を思い出しなさい。

 

8日 自分の考えを過信しないで、ただ神に信頼しなさい。私たちの考えときたら、主でさえもどうすればよいかお分かりにならないのです。

 

9日 私たちの自愛心は、常に自分の好きなようにしようとし、たとえ上手な言い訳をしてでも決して矯正されたくはないのです。これは避けるべきことで、むしろ、屈辱を愛するようお願いします。

 

10日 失敗は、まだどれだけするか分かりませんが、このために朗らかさと平和を失ってはなりません。何度も失敗し、立ち直ることを繰り返しながら天国にたどり着くでしょう。

 

11日 私たちが恵まれない人々に仕えるものであり、学もなく、身分もなく、神の奉仕者と呼ばれるにはまだ相応しくないほんのつまらぬ女であることを決して忘れないようにしなさい。

 

12日 愛する姉妹の皆さん、繰り返して申しますが、じぶんを高く評価し、そう思い込んでいる人は狂人と呼ばれるに相応しい人です。

 

13日 聖体のイエスのいます所、そこは中の至聖所です。

 

14日 あなた方のどんな活動もよき主への奉仕と、主を喜ばせるためにするのです。従って私たちのわずかな仕事が他に知られているか、考慮されているかと言うことを気にしてはいけません。私の小さな群れの姉妹たちよ、それどころか他の人々から一日中遊んでいるように思われたとしても、使徒たちが働いたように神の前に働きたいという心を持つべきです。

 

15日 もし、事が成功しさえすれば、自分に分からないところがあっても頭を下げます。なんと満足なことでしょう!


16日 自己のありのままを知るためには、謙遜よりも良識を必要とします。真に謙遜になるためには、貧しく無学で欠点だらけのものと見なされることを我慢強く忍ばなければなりません。

 

17日 何かの過失を犯しても、決して動揺すべきではありません。へりくだり、しかも心を乱さないでください。主は私たちの本性をご存知でその弱さに同情してくださいます。

 

18日 私たちはつまらぬ女ですが、もし謙遜であるように努めれば、主は私たちに必ずそのあわれみをかけてくださるでしょう。

 

19日 絶えず、柔和な心をもって働くことが、修道会の発展のために必要です。

 

20日 あなた方に私たちの規約、すなわち、内的精神の養成と、すべての人と出来るだけの快活さ、柔和と朗らかさを保つようにお願いします。

 

21日 愛徳の娘の真の喜びは、イエス・キリストの聖なるみ心にあることを銘記してください。

 

22日 収穫の主が、御心のままに、働き手を送ってくださるように希望し、皆ひとつになって祈り続けましょう。


23日 ある姉妹が徳の高い人のように思われても、謙遜に欠けているなら、私は彼女を富豪と称されながら、莫大な負債のために破産しかけている人にえます。傲慢な人の徳はすべて借り物に過ぎません。

 

24日 尊い聖体の秘跡の制定について、もっとふさわしく語ることができるようにセラフィンの精神を持ちたいものです。

 

25日 真の謙遜は、落胆したり、善を遅らせたりすることなく、それどころか、神へのより大きな信頼を抱かせると言うことに留意してください。神は傲慢な者に逆らい、謙遜な者の上には豊かな恵みを注がれるからです。

 

26日 わずかの欠点のために神への奉仕をなおざりにしないようにしてください。これはこの世の生活におけるあわれな状態です。そこで、勇気を出して、すっかり落ち着いてください。

 

27日 主を多く愛しなさい。もし、大きな成果をあげたいなら、苦しみにおいても、屈辱を喜んで受けることにおいても主を求めなさい。

 

28日 主は、ご自分の栄光を広めるために、弱い人々、何の役にも立たない人々に仕えたいようです。それは、私たちがすべては主から受けていることを知り、私たちの無に留まることをお望みになるからです。

 

29日 教皇様はすべての人の父であり、私はその娘であることを光栄に思います。

生きているかぎり、教皇様の慰めとなることができれば何と幸せで幸運だと思うでしょう!私にとって、これ以上の慰めはこの世でないと思います。

・・・ふさわしい者ではありませんが、今まで祈ったように教皇様のために、これからも祈り続けます。自分の命を賭けても、尊敬申し上げる教皇様が平安な幸せに満たされるようにと望んでいます。

 

30日 主があなたをその汚れなき御心の傷の内にかくまってくださり、現在の務めを完全に果たすために必要な光を与えてくださいますように。

 

 

3月・4月 〜聖マダレナの言葉〜

 

3月


わたしの愛、十字架につけられたキリスト
わたしの贖い主
あなたの御傷を
わたしの心深く刻みつけてください。

 

神のみ心への委託   3月1日〜

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1日 

私たちのすべての自然的好みよりも、神のみ心を選び愛することです。

 

 

2日 

神はご自分の外は何も探し求めず、神とそのみ心にすっかり委ねて生きることをお望みです。

 

 

3日 

私たちは、主が配慮してくださるすべてのことに大いに満足しなければなりません。

 

 


十字架のキリストへの愛①  3月4日〜

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4日 黙想書の「示された作り方に従い、注意して作りなさい」というあの一節を読んでいた時、十字架につけられたキリストに従うようにと迫られるのを感じ、それが数日間続くほどの強い内的衝撃を受けました。愛徳の娘修道会の会憲を作成するに当たって十字架上のキリストの御徳を取り入れようと思いつきました。

 

 

5日 愛する姉妹の皆さん、神のみを求めるようにしてください。愛徳の娘の幸福はただ十字架上のキリストのみにあるのですから。

 

 

6日 主はあなたとだけ居たいとお望みです。もし、全く主イエスのものでありたいと望むなら、十字架から離れないようにしてください。

 

 

7日 オリーブの園に見捨てられたあなた方の花婿のことを思い出し、少し主のお相手をしてください。けれども快くお伴をしてください。激しい苦しみのさ中におられる主を慰めるのに、私たちの取るに足りないことで悲しんでいるのを見せる必要はありません。

 

 

8日 苦しみにあっても戸惑わないでください。最も内面的なものであればあるほど、神から特別な冠をいただくでしょうから。

 

 

9日 主はただ十字架を担われただけでなく、辛抱強く担われたことを思い出してください。神が私たちの肩に置かれた重荷などに疲れるべきではありません。…あなたが今している仕事はあなたが選んだのではなく、神が従順を通してあなたにお与えになったのですから、そこで神があなたを支えてくださるでしょう。

 

 

10日 あなたは、主がくださった修道召命の恵みを疑うという間違いをしないでください。また、あなたがたの涙を主のご受難と私たちの御母の悲しみを嘆くために、流すようにしてください。

 

 

11日 もし、一つの説教を熱望されるのでしたら、私たちの愛する十字架のキリストの足元に行きなさい。確かに主の一言は四旬節の説教以上の実りをもたらすでしょう。

 

 

12日 愛する娘よ、主が十字架をもって、あなたをご訪問なさったことを知り、あなたと共に大変慰められています。十字架は天国の鍵です。勇気を出してください。

 

 

13日 主がお送りになるいかなる十字架にも心の平安を失わぬようにお願いします。それどころか、主が私たちに苦しみを送ってくださることを知って大いに喜ばねばなりません。

 

 

14日 私は経験によって、主は私たちから最も頼りにしている最上の支えを取り上げられますが、決して私たちを見捨てられたのではなく、かえって、少し苦しむことによって、すべてをすばらしい結果へと導いてくださいました。

 

 

15日 あなたがたに勧めた説教師(十字架につけられたキリスト)が私の期待通りの説教をしてくださいますので大変喜んでいます。愛徳の娘はこの説教師にひたすら頼らなければなりません。

 

 

16日 神があなたの聖化をお望みであることを知っているのですから、したがって、苦しむことです。

 

 

17日 私の愛する娘よ、いつになったら本当にしっかりと神に委ねようと思っているのか、私におっしゃってください。愛する者たちの山、すなわち、カルワリオに留まりながら、なぜあなたの身も心もすべてを神にお任せしようとしないのですか。

 

 

18日 主があなたにお送りになる困難のにあっても勇気を出しなさい。ほがらかに主のお供をして一緒にそれを担えば、主の十字架は軽く感じられるでしょう。

 

 

19日 すばらしい宝(貞潔の)を守るために、姉妹たちに勧める方法は、おとめの中のおとめ聖マリアと、その清き夫聖ヨセフに対する真の信心と、さらに五官を慎み、傲慢に導くすべての会話を避けることです。

 

 

20日 あなた方が十字架と呼んであるものは、私たちの愛する十字架につけられたキリストのお苦しみに比べるとくずにも足りないものです。

 

 

21日 私たちの精神に生き、何よりもあの偉大な模範である十字架につけられたイエスと悲しみの聖母マリアにできる限り同化することです。

 

 

22日 あなた方は、十字架につけられたキリストの花嫁であると言うのであれば、苦しみや労苦においても主のお伴をすべきだと思ってください。

 

 

23日 いつも神のみ心が行なわれますように! そして、神の聖なる配慮を尊び、大事にしましょう。

 

 

24日 主が私たちをご自分の十字架に与らせてくださるその時、主は私たちを花嫁として扱ってくださいます。

 

 

25日 平和の君の母であり、この世に平和をもたらしてくださった私たちの母マリアに祈りましょう。

 

 

26日 主ご自身がお与えになるのですから、何かの慰めを得ながら、それを主は喜ばれないのではないかなどと思わないようにしましょう。

 

 

27日 私たちは、人々の心の中に、イエス・キリストのご受難と聖マリアの悲しみを思い起こさせるよう努めねばなりません。

 

 

28日 愛の奉仕活動において、常に十字架に対する心構えを持つことです。

 

 

29日 キリストが架けられた十字架よりも、キリストの(像がない)十字架そのものを愛しなさい。

 

 

30日 意気消沈した時、あらゆる苦しみはさらに重くなりますが、これは私たちの意志によるのではありません。ですから、一番よいことは辛くてもありのまま苦しむことです。

 

31日 修道院に災難が訪れても、それは、主があなた方と共におられる最も確かなしるしですから、あなた方にとって一つの慰めとしなければなりません。

 

 


4月


わたしの神、わたしの贖い主
いったい いつ
あなたにおいて
すべての望みが満たされるのでしょうか。

 

 

 

十字架のキリストへの愛②   

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1日 障害は私に全く何の苦痛も与えません。むしろ、私を喜ばせてくれます。障害はまだまだ続くでしょうし、これからもっと楽しくなるでしょう。

 

 

2日 私たちは涙の谷におりますが、やがて天国に行き、そこで、常に喜びを見出すでしょう。

 

 

3日 くよくよしないで主のために働き、苦しみにおいても勇気を出しなさい。そうすれば、私たちの愛すべき御母と共に永遠の休みに入るでしょう。

 

 

4日 自分自身を見つめず、神に目を留めなさい。そして神は私たちの信頼度に応じて憐れみを加減なさいます。すべてに希望をおく人はすべてなし得ます。

 

 

5日 主だけがあなたの支えとなるように、主はあらゆる支えをあなたから取り去られましたが、主はすべてを補ってくださるでしょう。

 

 

6日 神への信頼と、神以外の全てからするようにお願いします。

 

 

7日 勇気を出して、主への道を元気よく歩きなさい。愛徳の娘は多く愛する心を持たねばなりません。もし、主からこの宝を頂きたいのなら苦しい時も喜びの時も、主に喜んでいただけるような忠実な花嫁であることです。

 

 

8日 

神のあわれみは私たちのです。

 

 

9日 神を信頼し、常に神の栄光をより一層求めるように心を広げ、私たちの母聖マリアの足元より一瞬も離れないようにしましょう。

 

 

10日 

私の愛する姉妹の皆さん、さようなら。私たちの愛する母、悲しみの聖マリアのみ心のうちにあなた方を委ねます。神があなた方の心を神聖な愛で燃やしてくださいますよう願っています。ではもう一度さようなら、天国でお会いしましょう!

 

 

11日 

愛する娘よ、わたしたちは事を混乱させることしかできないことを神があなたに分からせてくださるので私は大変うれしく思っています。それを知り、なお完全な委託をもって神を信頼するなら、主と聖マリアはすべてをしてくださるでしょう。

 

 

12日 

私たちのために死を選ばれたへの愛のために、いのちをけることを望まれ、教会のメンバーとなり、諸国に福音の光をもたらすようにと、すでに指名されたあなたの喜びはどれ程のものか私には想像もできません。
プロパガンダ・フィデのアントニオ・スキアボネ神学生宛)

 

 

13日 

人の心は、私たちの幸せのために強く優しくすべてを配慮してくださる神のみ手に委ねられています。常に神のあわれみに満足しましょう。

 

 

14日 

パンの代わりに毒を与えるようなことをなさらない、限りなく善良な御方と私たちは関わっています。

 

 

15日 

主は、私たちの思い通りにしてくださらない時でも、祈りを聴いてくださいます。

 

 

16日 

どんなことにも気にしないでください。ただ、主の御目に適うように努めましょう。

 


17日 

神以外の支えや慰めをもたないことは本当に大きな幸せです。私は愛徳の娘の全員が神のあわれみによって、これまでしてきたように、神以外の慰めを求めたり、あこがれたりしないように希望します。

 

 

18日 

平和を失うと、小さなことも山のように思われてきます。ですから、まず、何事にも決して思い悩まないということを覚えていてください。

 

 

19日 

神に信頼しなさい。過去のことを思い起こしたり、これから受ける十字架のことを思わないことです。過去のものはすでになく、未来のものは不確かです。そこで、私たちの弱さに相応した今ある十字架で充分です。

 

 

20日 

心配しないでください。主は私たちなしで事をなさいます。

 

 

21日 

何もかも神のみに頼る習慣をつけるようにしてください。そうすればこの世の避けがたい嵐の中にあっても、どれほどの平和をもたらしてくれるか分かるでしょう。さらに、ご存じのように、この習慣がつくと、死の際に、主のもとに行くのは何とすばらしいことになるでしょう。

 

 

22日 

出来るだけのことをして、出来ないことについては思い悩まないでください。

 

 

23日 

確かに、過度の恐れは神への奉仕を遅らせますが、神は、時折ご自分の親しい人々を清めるためにそれをお許しになります…。神への畏れは知恵の始まりであり、私たち自身を恐れ、すべてを主に希望をおく者はすべてを行ないます。主に希望をおく者は主のあわれみで包まれるでしょう。

 

 

24日 

私たちはしばしば、受けた無礼についてで、人の弱さを計りますが、主は私たちのようになさいません。神は富裕な方で、そのあわれみをあふれさせてくださいます。

 

 

25日 

多く希望する人は、多く得るということを思い出してください。

 

 

26日 もし、一つのお説教を聴きたいなら、私たちの愛する天の御母のもとへ行きなさい。上智の座、慈しみの泉である聖母はとてもよいお説教をしてくださいます。
(良き勧めの御母の祝日)

 

 

27日 

悪魔は精一杯働くので、非常に乗り越えがたい試練に出会っても恐れることはありません。聖マリアはいつも私たちと共にいてくださいます。

 

 

28日

何か嵐が来るのを予感します。しかし、何も恐れることはありません。悪天候の後には、もっと美しい青空に戻ります。

 

 

29日 

私の唯一の慰めは、すっかり安心してお任せしている限りない主の御あわれみと聖マリアの御慈しみです。聖母は生涯、私を見捨てられたことはなく、永遠の幸せが決定される際においても、神である御子に取りなしてくださるという確信が、私にすべての希望を与えてくれます。

 

30日 

4月の最後の晩に皆心を一つにして、私たちの愛する御母の足元にひれ伏し、御母に喜んでいただくために出来る限りのことをすると心から約束しましょう。そこで、聖母に、そのマントの中に私たちを迎えてくださるように祈りましょう。

 

1月・2月 〜聖マダレナの言葉〜

 

1月

ああ、永遠の愛よ、

わたしの口と心を燃え立たせてください

いつもあなたをたたえるように。

 

カノッサ修道女会の精紳

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1日 あなた方にとって、この一年がより豊かな祝福に満ちた幸せな年でありますように。神があなた方をご自分のみ心のままにしてくださいますように。これは私が何よりも望んでいることです。


2日 ああ、イエス・キリストの御名がいまだ知られていない地の果てにまで行くことができれば!

(マドレチェチリア・ベットニの証言1870)


3日 神のみ、神のみ、ただ神と私の愛する聖母マリア、これこそ愛徳の娘修道会に必要な目標です。


4日 愛徳の娘は、ただ神と私たちの偉大な御母以外の何ものをも頼りにしないよう招かれています。


5日 聖マリアを通して、主が私たちのためにしてくださることと、主の憐れみはこんなにも深く、多いので、主と聖マリアにお仕えするために、身を粉にしたとしても、私たちがしていることと比較すれば、何もしていないことになるでしょう。


6日 修道会の精紳は、すべてのあらゆるものから自由になることです。そして神への奉仕のために、もっともな所へでも出かけて行く心構えを持つことです。


7日 私の設立の精紳は、ただ愛のみにそのをおきます。もっとはっきり言えば、柔和と愛以外の精神を望みません。


8日 主のために働くのに、困難にぶつかればぶつかるほど勇気を倍加すること、これが愛徳の娘に必要な精神です。


9日 愛徳の娘の心の中には、神以外の何ものもないようにしてください。ああ、姉妹の皆さん、もしそのようになるなら、どんなに素晴らしいことでしょう。その時こそ、多くの善行をすることができます!

 

 

 

神への愛

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10日 私の愛する娘よ、できるだけ神の御前から離れず、すべて神を喜ばせるように努めなさい。


11日 ああ、私の聖人たち、おとめマリアよ、あなた方は偉大で美しい。しかし、私のうちに「神様!」という思いが浮かぶだけで私は神に身を投げかけ、美と聖性の泉の中に自分を見出し、心は静まり、私は「満足!」です。


12日 特に大切なこととして、神の熱愛者アウグスチノと共に皆さんに申しあげるのは、神をより多く愛するようにということです。

愛する人は疲れを感ぜず、愛の重みを知らないだけでなく、皆さんが精神、思い、心を尽くして神を愛するように努めるなら、主のくびきは快く軽いものになるでしょう。(指導書の結びより)


13日 念祷とは、霊魂を何らかの方法で主に近づけ、主を知ることを体得しながら、ますます神への愛を燃え立たせる訓練です。


14日 祈りと主との一致に心がけてください。主を喜ばせるように努めるなら、主はあなた方の手にある愛の奉仕活動の上にゆたかな憐れみを蒔いて、あなた方を満たしてくださるでしょう。

 


15日 どうか、第一の目的はいつも神であるようにお願いします!


16日 欲張りな人がを探すように、私は祈りを探し求めます。


17日 私たちが本当に助けを必要とする時、心からの「主の祈り」は、すべてを取り計らってくれます。


18日 主がつねに教会を守ってくださるよう、真心込めて祈りましょう。


19日 分離した兄弟たちよりも、カトリック信者たちを気の毒に思うべきかどうかわかりません。カトリック信者のことが大変心にかかります…。これは聖マリアに助けを願うしかないと思います。


20日 あなた方の言葉と行ないに、内的精神が伴っていればいるほど、人々にもたらす実りは多いということを心に留めてください。


21日 学問もあり、見事に授業を展開できる姉妹よりも、学歴や才能はなくとも内的精神に満たされ、神との一致に生きることを良く心得ている姉妹の方が、人々の救いに、よりよい効果をあげるでしょう。人々の心に浸透するのは美しい言葉ではなく、神の恵みだからです。


22日 神は普通、言葉によってではなく、真心から神を愛し、神と語らい、すっかり神と親しくなった人に恵みをお与えになります。


23日 主と語り、すべてを主に打ち明けなさい。そして主の腕の中に身を委ね、自我を棄てることを習いなさい。


24日 ご奉献の祝日から学ぶ精神は、このノヴェナの間、すべてにおいて神のみ心を果たすことと、聖マリアの英雄的辛抱強さ、謙遜、慎み、愛徳を模倣するよう私たちに求めています。


25日 もし、全人類がすべての人の御母に依り頼むなら、全世界は回心するでしょう。


26日 母親に抱かれている子供のように、私たちも主のみ手に委ねましょう。そうすればどんな事が起ころうとも、それは神のみ手から来たものとして、いつも喜んで受け容れられるでしょう。

(主の奉献の祝日のノヴェナから)

 

 

 

沈黙①   1月27日〜

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27日 すべての仕事の活力は沈黙です。


28日 時と場合を正しくわきまえて、沈黙を守れる愛徳の娘は申し分のない会員です。


29日 サレジオ聖フランシスコが言うように、私たちのすべての好みよりも、むしろ神のご意志を選び、大事にすることです。


30日 心に、神への聖なる愛を保つために、祈りの精神は欠かせません。祈りの精神は、潜心なしには保つことはできず、両者とも沈黙によって養われます。

(沈黙に関するヴェネチアの手記から)


31日 愛徳の娘の真の精神は修院内では隠遁者のように、外では使徒のようでなければなりません。

 

 

 

2月

主よ、

あなたの喜びは

わたしの喜びであり、

あなたのみ心だけが

わたしの平和となりますように。

 

沈黙②   2月1日〜

1日 皆一緒に聖マリアのお膝もとに集まり…聖なる老シメオンに御子を渡されたときのあの愛を持って、私たちにも聖なる御子を眺めさせてくださり、つねに聖母の子どもとしてくださるように願いましょう。


2日 聖母が私たちのために聖なる御子をお捧げになったその寛大さに倣って、私たちも聖マリアへの捧げものとして、価値高いものを見極めるように努め、たとえ、それがどんなに辛くても捧げるよう努めましょう。


3日 愛する姉妹の皆さん、このカーニバルの間に罪によってもたらされる多くの侮辱を償うために、常にもまして主を愛するようにお願いします。

従順


4日 私の愛する姉妹の皆さん、天国への確かな近道である従順を選んでください。


5日 広い心を持ちなさい。あなた方にとって感覚的には難しくつらいものに思われても、従順のためには、いかなる善行をも中断し、他のいかなる仕事をも引き受けることを恐れてはなりません。


6日 会の志願者マリアさんへの短い返事を同封いたします。親愛なるあなたにお願いしたいことは、マリアさんが自己の意志の否定と、特に、全てにおいて、神の他何ものをも求めない真の信仰の精神に生きる習慣を身に着けるよう、養成に努めていただきたいのです。そうしないなら、人間的慰めのないこの召命に満たされることなく、たとえ彼女が満足するとしても、主は喜ばれないでしょう。


7日 愛徳の娘が、ただ神のみに満足できず、神に仕えるために自由に従順に任せようとしないなら、決して平安を得ることなく、そしてまた、聖性に達することもあり得ないということを、すべての姉妹の心に銘記させてください。


8日 確かに、眼を閉じて、自由に導かれるままになることです。

9日 この世で何よりも望むことは、修道会の聖化であり、従ってあなた方皆の聖化です。ですから、私はあなた方が何一つ拒むのを見たくはありません。神への信頼と従順における信仰をもって行なうことです。たとえ、すこし重く感じることがあっても、ただ静かなあきらめからではなく、喜びをもって従順を受け容れることです。


10日 あなたの正当な上長方を神の代理者として見るように勧めます。もし、あなたが従順であれば、聖人になれることを保証します。そして、天国では立派な栄冠を受けるでしょう。


11日 私は、神があなたを導かれるどんな所においても、確固たる信仰と、同様に、心のこもった聖マリアへの信心を育てられるよう望みます。


12日 従順が命じられる分だけ、神からの助けもあると私があなたにあれほど言っていたことが真実だとわかったでしょう。主に委ねることを学ぶべきです。


13日 従順のもとにあるということは、神に委ねることと同じだと思います。


14日 私が最良の方法と判断することに、心から従おうとするあなた方のすばらしい態度を大変うれしく思っています…神のみ心を果たすために必要な光が与えられるよう私のために祈ってください。


15日 上長方が私と反対の評価をしなければならなかったとしても、上長がそのように望まれるのなら、それは神のみ心であると確信します。そして、善良な神は私がこれをうまく利用しさえすれば、自分の義務を果たすための恵みをお与えになることを疑いません。


16日 愛徳の娘に望むことは、従順、自己の意志の否定、そして一致と平和を大切にする性質です。


17日 愛徳の娘の生活は、完全な全焼のいけにえでなければなりませんから、もし自己の意志を捧げなければ、いけにえとしての最上の部分を欠くことになるでしょう。


18日 長上の意向より、自分の意志に従って神のみ心を果たそうとするとき、その人はヨナの嵐しかもたらさないでしょう。


19日 私の愛する娘よ、あなたの従順は完全なものであるようにお願いします。つまり、主はすべてに値するお方ですから喜んで従うようにしてください。

 


20日 栄えある記憶となった故教皇ピオ七世聖下にへりくだって願い出たときと同様、尊敬申しあげる枢機卿様に改めて申しあげます。この会憲は、もし、教皇様があの時、初めから最後の言葉に至るまでお消しになったとしても、私はこの上なく満足したことでしょう。現在もまた、すべてにおいて、ただ服従することだけを熱く望んでおりますから、それが相応しくないとしたら一歩も踏み出すつもりはなく、それは神のご意志どころかイエス・キリストの最高の代理者のお望みでさえもないと申しあげます。


21日 主が私どもの修院をローマに建てることをお望みになるのであれば、私はいつも教皇様と尊敬申しあげる枢機卿様のご命令に敬意を表します。それどころか、神が道をお開きくだされば私はいかなる場所、国へも参りますでしょう。

 


神のみ心への委託   2月22日〜

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22日 感情からではなく、常に神のみ心に委ね続けることを心に留めてください。感情が解決するものではなく、意志と業をもって、どれだけ努力したかによって功徳になります。


23日 実際に神に委託しないなら、真の平安を見出せないことは確かです。

24日 あなたもまた、私と共にこれ程に神がなさったことにうなずかれたことでしょう。それと同時に、神のみ心はお造りになったものに対して、その知恵と憐れみのうちに、すべてを配慮してくださることにも思いつかれたでしょう。


25日 時には、主は長年にわたる困難もちょっとの間に容易に取り除かれます。ですから私たちとしては、主に信頼しながら神のみ心を完全に果たそうとすれば十分です。


26日 私の愛する娘よ、私はあなたの健康については不満に思いますが、神のみ心を果たされることには満足しています。


27日 主は私たちの知らない計画をお持ちで、時には私たちにとって神の光栄と反対であるかのように思われますが、そうではありません。


28日 神はご自分のみ心が実現するように、人々の心をご自分の思うままに導かれ、支配されます。


29日 勇気を出し、主に委ねなさい。あなたが話す前に、まず主が姉妹たちの心に語ってくださるよう祈ってください。あなたがたの精神のうちに平和を保つように努め、姉妹たちが平和を失うよりはむしろ、苦しみ、いくつかの欠点にも目を閉じることです。