5月・6月 〜聖マダレナの言葉〜
【5月】
永遠の愛であるおとめ
愛のみ母よ、
わたしにも
あなたを愛することを教えてください。
聖マリアに対する信心
2日 愛する姉妹の皆さん、聖母に捧げられたこの月に、私たちの務めとして、出来るだけ相応しく聖母を尊敬し、仕え、愛するようにしましょう。そして、聖母の模範に倣い、満足していただけるために、出来るかぎりの努力をしたなら、月の終わりに、私たちの喜びはどんなに大きいことでしょう!
2日 私が皆さんに願うことは、あなたたちと人々の間にできるだけ聖マリアの信心を広めることです。そして、あなた方が憐れみの御母に、絶え間ない敬意を表せば、あなた方にお示しくださった聖マリアの特別な愛を続けて頂けるでしょう。
3日 聖マリアはご自分の娘である私たちに心をかけてくださいます。そのお取り次ぎにより、神からどんな恵みをもいただくことが出来ます。特にこの月には、全力を尽くして、小さな徳の実行によって御母を称え、何よりもまず、その御徳に倣うように皆で競い合い、聖母に敬意を表しましょう。
4日 聖マリアは天国におられ、すべての聖人、天使たちの女王でいらっしゃいます。それ程偉大な御方の娘たちと宣言している私たちは、そのお側に座る特権を持っています。ですから、聖母を愛し、お仕えすることを学ぶために、また、私たちの願いを聖母に取り次いでいただくために、すべての聖人たちと親しくなりましょう。
5日 確かに、聖マリアはあなたを助けてくださるでしょう。全能とも言えるほどの御保護に信頼すれば十分です。
6日 聖マリアのお側近くに留まるためには、天国に入ることです。ですから、私たちの望みと徳の実行によって、天国に入れるよう努力しましょう。
7日 この月、聖マリアのために、愛の実行と自己放棄の業による霊的花で冠を作るよう務めましょう。たくさんの色とりどりの花を集めて、より愛らしく、より美しく飾るようにしましょう。
8日 この月は、私たちの共通の敵を鎖でいでくださるように聖マリアに祈りましょう。悪魔は自分が負けるのを予知していて、非常に怒っているので、だまされないように祈り続けなさい。
9日 聖ブリジダへの聖マリアの啓示において、聖母も最高の徳をめるために常に苦労されたと書いてあります。それは、アダムの憐れな子孫とは異なる方法であったでしょう。最高の徳の実行と真の修徳のために、マリア様も(聖なる方であるのに)同じように、その人間性において疲れを感じられたことでしょう。
10日 神は聖マリアに対して、時には、神殿でないがしろにされ、卑しめられるのを許され、謙遜の徳を実行する機会を与えられたようです。聖なるおとめは、神に近づく機会として利用できることを心から喜んでおられました。
11日 聖マリアは、けがれなき御宿りにおいて、聖霊によって注がれた知性と思慮ある謙遜を持つことだけに満足されませんでした。根気よく、この美しい徳を獲得するために、目上や友人たち、すべての人々とあらゆる方法を用いながら実行されました。
12日 聖マリアは、ほんとうにご自分のものである私たちの修道院のすべての事を解決してくださいます。
13日 何も恐れず、出来るだけほがらかでありなさい。私の聖母は偉大な御母ですから、聖マリアのみ心に信頼いたしましょう!
14日 修道会は神と聖マリアのものですから、そのお望みから離れないようにしましょう。たとえ、私たちが全地獄を敵にしたとしても、だれも私たちに害を加える事は出来ないでしょう。
15日 ガリラヤのカナの婚宴で時を早められたように、主のあわれみの実現が早められるように聖マリアに祈りましょう。それは、事が早く成就するのを見たいからではなく、主への奉仕とその栄光のためにお願いします。
16日 あなたがこれから始めようとしている使徒職の強固なは聖母です。
17日 小さな私たちの修道会に対する慈しみの女王のご保護とお取り次ぎには驚くばかりです。聖母に捧げられた祝日にはいつも、目に見える形でもその恵みを私たちに示してくださいました。聖母に感謝し、その栄光を広めてください。
18日 すべてを聖マリアに希望しながら、私たちに出来るわずかな事をしましょう。
19日 いつも私たちの母聖マリアのお側に居るようにしなさい。そして、いかなる必要の時にもすべて聖母にせより、決して何も疑わないようにしなさい。この偉大なお方はどれほどの事がお出来になるか分かるでしょう。
20日 悪魔はモスクワに送り出して、私たちのいつもの希望である聖母に頼りましょう!
(注.モスクワは二度と帰れないような遠い地の果ての意)
21日 私の愛する聖母に依り頼む人は、望むものすべてを得ます。
22日 すべての恵みは聖マリアから来ることを認め、聖マリアの慈しみがあなた方の上に注がれるよう祈ることに疲れないでください。聖母がすべてをしてくださると確信し、人間的助けが欠けるほど、万事うまく行くと希望してください。
23日 多勢の悪魔がしていますが、聖マリアだけが追い出すことが出来ます。ともかく、私たちは出来るだけのことをして後に続きましょう。
24日 私たちの弁護者は聖母です。試練の時には、聖マリアが苦しむ人々の助け手であることを思い出してください。
25日 私の聖母がどんなことをなさるか見てください。私の愛するドゥリーニは私が聖母を愛しすぎるというをお持ちのようですが、その心配はお止めください。もし、私たち皆が聖母のために身を粉にしたとしても、私たちの務めのほんの一部を手がけたことにもならないでしょう。
26日 もしも、聖マリアへの真の愛を持たない愛徳の娘が入会するなら、私は全会則の他に、そういう者は決して愛徳の娘として認められないという会則を作るつもりです。
27日 聖マリアは、私たちの母、私たちの希望です。現世においても来世においても決して私たちから何ものも奪うことの出来ない慰めでいらっしゃいますから、聖母を見失わないようにしてください。
28日 あなた方は聖マリアに助けられた多くの経験をした後、なお悩み恐れるのですか。それは私たちの聖なる御母に対して失礼に当たります。悪魔は懸命に落とし入れようとしていますが、私たちの間に聖母が介入なさると悪魔は仕方なく休みに行きます。
29日 聖霊に対するノヴェナを熱心になさるようにお願いします。あなた方を焼き尽くすように、もっとはっきり言えば、主に長く仕えるには、のように燃え上がり、ゆっくり燃え尽きていくようにと望んでいます。
30日 私は、あなたが神のうちに変容され、神の栄光のために燃え上がり、地上のものから全く離脱し、ただ、ただ神のみを求めることを望みます。そして、あたかもこの世に住んでいないかのようにこの世のものから離れることを望みます。もし、まだそうでないのでしたら、次の日曜日、聖霊降臨の日に私の望みとおりになるよう聖霊にお祈りください。
31日 主はすべての被造物にまさって聖マリアを愛されます。主に祈る人に直接恵みを与えることが出来るにもかかわらず、主は常にその聖なる御母のみ手を通して与えることをお好みになります。それは御母が私たちから尊敬されることをどれほどお望みになるかというしるしです。
【6月】
ああ、神よ
天使のパンをいただく前に
セラフィンの炎で
わたしの心を清めてください。
謙遜
1日 すべての恵みは、主イエスの御心に由来し、そこに平和の源泉を見出すでしょう。
2日 繰り返し言いますが、勇気を出しなさい。あなた方の花婿の心遣いと、聖母の母の心遣いに信頼してください。
3日 主御自ら、御心のままに、本当にこの事業を打ち立ててくださいますように、私たちの希望である聖母に熱心に祈りましょう。
4日 聖心の月に、み心にかなった二つの徳の実践をあなたは決められたとのこと、大変喜んでいます。私たちの聖化のため、そして、姉妹たちへのよい模範と励ましとなるために、私たちにとって格別にふさわしい徳です。
5日 神に信頼する人は、神を神としてふさわしくもてなし、神に信頼する人は、神がその人とともに神として振舞われるようにし、そして、神に信頼する人は、ある意味で神のみ心の主(あるじ)となります。
6日 私にとっても、皆さんのためにも、神の恵みの次に、私たちの無能さを知ることと、多くの活動に関わっていても、実際にはほとんど何もしていない事実を目の前に置くこと以外、何も望みません。
7日 主の思いのままに身を委ねなさい。そしてあなたの無能さを感ずるたびに、神にもっと信頼を置くように。「主に希望する者はいつくしみで囲まれる」という聖霊の言葉を思い出しなさい。
8日 自分の考えを過信しないで、ただ神に信頼しなさい。私たちの考えときたら、主でさえもどうすればよいかお分かりにならないのです。
9日 私たちの自愛心は、常に自分の好きなようにしようとし、たとえ上手な言い訳をしてでも決して矯正されたくはないのです。これは避けるべきことで、むしろ、屈辱を愛するようお願いします。
10日 失敗は、まだどれだけするか分かりませんが、このために朗らかさと平和を失ってはなりません。何度も失敗し、立ち直ることを繰り返しながら天国にたどり着くでしょう。
11日 私たちが恵まれない人々に仕えるものであり、学もなく、身分もなく、神の奉仕者と呼ばれるにはまだ相応しくないほんのつまらぬ女であることを決して忘れないようにしなさい。
12日 愛する姉妹の皆さん、繰り返して申しますが、じぶんを高く評価し、そう思い込んでいる人は狂人と呼ばれるに相応しい人です。
13日 聖体のイエスのいます所、そこは中の至聖所です。
14日 あなた方のどんな活動もよき主への奉仕と、主を喜ばせるためにするのです。従って私たちのわずかな仕事が他に知られているか、考慮されているかと言うことを気にしてはいけません。私の小さな群れの姉妹たちよ、それどころか他の人々から一日中遊んでいるように思われたとしても、使徒たちが働いたように神の前に働きたいという心を持つべきです。
15日 もし、事が成功しさえすれば、自分に分からないところがあっても頭を下げます。なんと満足なことでしょう!
16日 自己のありのままを知るためには、謙遜よりも良識を必要とします。真に謙遜になるためには、貧しく無学で欠点だらけのものと見なされることを我慢強く忍ばなければなりません。
17日 何かの過失を犯しても、決して動揺すべきではありません。へりくだり、しかも心を乱さないでください。主は私たちの本性をご存知でその弱さに同情してくださいます。
18日 私たちはつまらぬ女ですが、もし謙遜であるように努めれば、主は私たちに必ずそのあわれみをかけてくださるでしょう。
19日 絶えず、柔和な心をもって働くことが、修道会の発展のために必要です。
20日 あなた方に私たちの規約、すなわち、内的精神の養成と、すべての人と出来るだけの快活さ、柔和と朗らかさを保つようにお願いします。
21日 愛徳の娘の真の喜びは、イエス・キリストの聖なるみ心にあることを銘記してください。
22日 収穫の主が、御心のままに、働き手を送ってくださるように希望し、皆ひとつになって祈り続けましょう。
23日 ある姉妹が徳の高い人のように思われても、謙遜に欠けているなら、私は彼女を富豪と称されながら、莫大な負債のために破産しかけている人にえます。傲慢な人の徳はすべて借り物に過ぎません。
24日 尊い聖体の秘跡の制定について、もっとふさわしく語ることができるようにセラフィンの精神を持ちたいものです。
25日 真の謙遜は、落胆したり、善を遅らせたりすることなく、それどころか、神へのより大きな信頼を抱かせると言うことに留意してください。神は傲慢な者に逆らい、謙遜な者の上には豊かな恵みを注がれるからです。
26日 わずかの欠点のために神への奉仕をなおざりにしないようにしてください。これはこの世の生活におけるあわれな状態です。そこで、勇気を出して、すっかり落ち着いてください。
27日 主を多く愛しなさい。もし、大きな成果をあげたいなら、苦しみにおいても、屈辱を喜んで受けることにおいても主を求めなさい。
28日 主は、ご自分の栄光を広めるために、弱い人々、何の役にも立たない人々に仕えたいようです。それは、私たちがすべては主から受けていることを知り、私たちの無に留まることをお望みになるからです。
29日 教皇様はすべての人の父であり、私はその娘であることを光栄に思います。
生きているかぎり、教皇様の慰めとなることができれば何と幸せで幸運だと思うでしょう!私にとって、これ以上の慰めはこの世でないと思います。
・・・ふさわしい者ではありませんが、今まで祈ったように教皇様のために、これからも祈り続けます。自分の命を賭けても、尊敬申し上げる教皇様が平安な幸せに満たされるようにと望んでいます。
30日 主があなたをその汚れなき御心の傷の内にかくまってくださり、現在の務めを完全に果たすために必要な光を与えてくださいますように。