1939年から1945年にわたって繰り広げられた世界大戦は全世界を真に転覆させました。
多くの人々は自らの選択によって、あるいは、やむを得ず、地方から地方へ、国から国へと移動していきました。こうして、異なる地方、異なる国の人々が近くから出会い、互いに知り合い、互いに相手の国や地方にある知恵の宝から学びあうことになりました。
とりわけ、キリスト教の宝は、当時 まだキリストが知られていないところ、及びも付かないところまで、瞬く間に広がりました。カノッサ会シスターズは1860年より、中国で活動していました。
1860年、香港からホーナンとシェシー地方に入っていきました。学校、病院、診療所、孤児院、カトリック要理研修などの活動をしていました。
1940年の戦争において、ホーナン地域は最強の試練を受けました。ハンカオの町だけでも、学校と病院(その町での唯一の病院でした)は崩れ落ちました。シスターたちの中にも犠牲者が出ました。
すぐ後に、活動は再開しました。破壊、倒壊した家に順応し、第一に必要なものを建てて、新しく再開しました。
毛沢東の専制政体によって、中国領土から宣教師たちの流出が始まりました。カノッサ会シスターたちは同じ境遇に置かれ、香港に向かったのです。
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